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偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

「萌え占い」のキャラクター達のちぐはぐさ

前にも書きましたがロボ娘と判定されたa-parkですどうもこんばんは。
俺は人間をやめるぞおぉぉぉ!!!


とまあ馬鹿な事を言うのはこれくらいにして、もともと俺がこの本に興味を持ったのは書店で見かけた際に裏表紙の「36人の萌えキャラがあなたをナビゲート!!」の一覧の部分に奇妙なちぐはぐさを感じたからでした。
初めはいったい何に違和感を感じているのか見当がつかなかったのですが、買って36人の個別の文章を読んだりしていて気づいたんですよ。


いわゆる「属性」の集まりで出来ている彼女達を切り取る視点がばらばらだということに。


ためしに俺がギャルゲーヒロイン自動生成で使っている9属性で切り分けてみると、


社会的立場:おさななじみ、担任の先生、委員長、保険医、巫女、妹、姉、先輩、後輩、女神、マネージャー、くのいち、お嬢様、アイドル、ウェイトレス、婦警、悪魔っ娘、ロボ娘、メイド、ナース、ハーフ、シスター、魔法少女

行動的特徴:小動物系ドジ娘、文学少女、大阪弁少女、ギャル、江戸っ娘

外見的特長スク水、ランドセル、猫耳

性格:電波系、天然ボケ、高飛車

趣味・特技:弓道少女、スポーツ少女
(分類は俺の独断と偏見に従っています)


とまぁ見事にバラバラ。
特に異彩を放っているのは外見的特長の3種ですね。スク水」ってなんだ「スク水」って。
占いによって判定された性格類型を表しているのに「性格」の項に当てはまるのが数例しかないのも実に興味深いです。


卵が先か鶏が先か(特定の性格類型を持った人が特定の社会的立場に就くのか、それとも逆か)は定かでないにせよ、現実においても○○という社会的立場についている人特有の性格類型というのは確かにある程度は存在すると思います。


が、占いによって判別された性格類型を表しているはずなのに、そのほとんどが職業や続柄なのはある意味異常。
特別な社会的立場に拠らなければ人物を描写できない既存の「萌えキャラ」造形の発想の貧困さがみてとれる、というのは言い過ぎですけど、この手のキャラクターにおいては社会的立場と性格付けに密接な関連があるということがよく判りますよ。



まぁ、「○○」と社会的立場だけ規定しておけば、細かい人物描写なしでもヲタ間の共通認識にのっとってキャラ造形を受け手側で勝手にしてもらえるので、作る方としては楽でしょうけどね。
しかしそれでは想像の範囲内にとどまってしまうので、「受け手側の共通認識にほとんどの部分でのっとりながらも、ほんの少しだけ予想外の属性をつけておく」というのが魅力的なキャラ造形へのアプローチになるんじゃないかな、なんて萌え占いのキャラごとのSSを読みながら思う冬の夜更け過ぎでした。


4757724691萌え占い
萌え占い製作委員会
エンターブレイン 2005-12-17

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