偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

ペイル・コクーン

ペイル・コクーン [DVD]

ペイル・コクーン [DVD]

気が付けば人間は、この世界で生きていた。

コミケ会場で買っといたのを視聴。
惑星全域を覆う都市構造体、もはや発掘される記録の中にしか存在しない「地上の風景」、遥か上層へと延々と続くらせん階段といったファクターがBLAME!ブレスオブファイアVあたりを彷彿とされる作品ですね。
広大でありながらもどこか閉塞感のぬぐえない階層都市の丁寧に描き込まれた風景描写は圧巻。
そしてラストに素晴らしいサプライズを持ってきてくれているSFとしても良質の作品でした。
主題歌(?)が流れるなか「上」へと向かう超高速エレベーターで疾走するシーンからラストの「空」への展開は鳥肌モノです。


あと、配線やページといった物理的構造とディレクトリ*1といったデータ構造がシームレスにつながった作中のコンピューターインターフェイスがなかなか面白いです。
俺もあんな「本」が欲しいよ。

*1:この時代にそういう概念があるかどうか判りませんけど例として