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偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

Op.ローズダスト

感想

Op.ローズダスト(上)

Op.ローズダスト(上)


Op.ローズダスト(下)

Op.ローズダスト(下)

あんたら、これ見てなにも感じないのか?めちゃめちゃだよ、お台場が。
住むところをなくして苦しんでる人が大勢いるんだよ!
こんな時に、どうやって戦争するかなんて話は聞きたくもない。
必要なのは、こうならないようにどうするか、どう気をつけられるかってことだろ!?

馴染みの定食屋に入り、「親父、いつもの」「へいお待ち」といままで繰り返したやり取りの後に『いつもの』が出てきて、若干の飽きを覚えながらも食べてみればやっぱり美味しい、そんな感じでした。


……や、何を言っているか判らないなら一言で表現するといつもの福井晴敏

優秀ながらも過去の一件で組織の鼻つまみものになった中年公務員、心を凍らせ自らに課せられた任務に没頭する特殊部隊の若者、そんな男達を無限の包容力でもって癒すヒロイン、そして天下国家・「あるべき日本の姿」を語るテロ組織の敵役。
なんというか今までの福井作品であまりに毎度繰り返された配役と展開で、上巻の三分の一くらい読み進めたところから既視感を感じまくりだったんですがそれでも読み通せてしまうエンターテイメント性は流石と言うかなんと言うか。
「いつもの」の一言で作品内容をくくれてしまうようにそろそろ様式美の世界に入りつつあるような気がしてならないのですが、それでも読んでしまうのはそれなりの筆力があるから。

硬い文章と扱う内容からメッセージ性が強いように見せかけ、その実はコテコテの娯楽作品というのが福井晴敏ですからね。
正直、映画化どころかアニメ化してもなんらおかしくないと思います。
というか今ガンダムの新作書いてるしな。


あと、はてなのキーワードリンクで本作の感想をいくつか読んでみたら俺以外にも「いつもの福井晴敏とか書いてて噴いた。
やっぱりみんな判って読んでるんだね。