第2次大戦欧州戦史シリーズ - 英独航空決戦
英独航空決戦―英本土上陸作戦の実相と史上最大の航空戦を徹底詳解! (第2次大戦欧州戦史シリーズ)
- 作者: 学研編集部
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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知っているようで知らなかった「バトル・オブ・ブリテン」(参考:wikipedia:バトル・オブ・ブリテン)の細かい流れや時代背景などを知ろうと思い購入。
そしてイギリス空軍の高度に組織化された防空戦闘システムに驚く俺。ごめんなさいスピットファイアの性能で勝ったとイメージだけで思ってました。
警戒レーダー・目視監視・無線傍受を一元化し、その情報を元に少数の防空戦闘機部隊を誘導するイギリス防空組織の説明図を見て感心することしきりですよ。
個々の兵器の性能の優劣だけで色々と語ってしまいがちな初級軍オタとしては、こういった「システム」の強さと言う面にも眼を向けていきたいものです。
良くある「○○と△△どっちが強い?」議論は、そういう意味では単なる思考実験以上のものには決してならないんですけどね。それでもエキサイトしてしまうのが軍オタの性。
また、バトル・オブ・ブリテンに付随する事項として載っていたイギリスの「ホームガード」(ドイツ軍の上陸に備えるため一般国民で構成された義勇軍)についての記事が色々な意味で酷すぎてもう。
軍服が全員に支給出来ないので格好は平服に鉄帽なのは当然として、戦車・装甲車の不足を補うために生産されて配備されたのが
- 簡易装甲を施したフォード・セダン(ラジエーターグリル前に「木の箱に小石を詰め込んだもの」を装甲として装備)
- ベドフォードOYトラックに木製の厚板で作った代用装甲を取り付けた装甲ローリー
とかもうね。
空軍の非常に高度で洗練された姿とのギャップが激しすぎてめまいがしそうでした。