イヴの時間
イヴの時間 (via S.K式*:イヴの時間)
ロボット倫理委員会の影響で、人々はそれを”家電”として扱うことが社会常識となっていた。
頭上にあるリング以外は人間とまったく変わらない外見に影響され、必要以上にアンドロイドに入れ込む人々は”ドリ系”と呼ばれて社会問題とされるほどである。
高校生のリクオも幼少の頃からの教育によってアンドロイドを人間視することはなく、便利な道具として利用していた。ある時リクオは、自家用アンドロイドのサミィの行動記録の中に奇妙な言葉が含まれていることに気付く。
親友のマサキとともにサミィの足跡をたどると、そこには「人間とロボットを区別しない」というルールを掲げた奇妙な店が広がっていた…。
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俺の非常に好きなシチュエーションとして「人間」と「人間とほんのちょっと違うもの」の混住した社会というのがあるんですが、この「イヴの時間」はツボを抑えすぎててもう。
「人々はそれを”家電”として扱うことが社会常識となっていた。」という潔い割り切り振りが素敵すぎます。
俺が以前からずっと思っていることとして、同じ人類の間ですら些細な違いを殊更に取り上げて争ったりする事があるのに「限りなく人間に似ているけれど人間と違うもの」を人が同朋として受け入れる事が出来る訳がないというのがあります。
些細な「違和感」が人に似ているがゆえに余計クローズアップされるとでも言いますか。
「イヴの時間」のロボット達も、頭上のリング以外の見かけは全く人間と変わりがないけれど行動やらなにやらは完全に「人とは異なるもの」
「『人間とロボットを区別しない』というルールを掲げた奇妙な店」なんてものを道具として使ってくる辺り、やはり問題となるのはこういった「人とロボットの違い」になるのでしょうがどう料理してくれるのか楽しみです。
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ペイル・コクーン - 偏読日記@はてな
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