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偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

速水螺旋人の馬車馬大作戦

感想

速水螺旋人の馬車馬大作戦
速水螺旋人の馬車馬大作戦


溢れるロシアへの愛!! 溢れる馬鹿/駄目兵器への愛!! 溢れるボードゲーム/TRPGへの愛!!


全編これ「自分の好きな要素を好きなだけ集めて描いてみた」に充ち満ちていて、それでいて独りよがりにならないバランス感覚。4ページしかないイラストコラムである事を忘れさせる濃密な描き込み。バックに所狭しと描かれた手書き文字による解説を読んでいるだけで、気がつけば速水螺旋人ワールドへ。
読み終えた今では俺もロシアが好きになりそうな気分です。「自分はこれが好きなんだ!!」と主張することは誰でも出来ますけれど、それを行いつつ読んだ人が楽しめるものに仕上げてきているのは実に素晴らしい。

「嘘もつき続ければ真実になる」ではありませんが、全力で大真面目に「不真面目なヨタ話」をしている所から生まれる味わいがあるのです。
以前に感想を書いた「ケルベロス 東京市街戦首都警特機隊全記録」と、扱うネタの方向性は異なるものの同じ匂いを感じますね。


収録されている作品の中で俺が特に好きなのは、V-1改造パルスジェット迎撃機の話(馬車馬戦記 第七話「パルスジェットのフラミンゴ」) 
こういう単能特化型兵器の目的を果たすため以外の部分を切り捨てた潔さがツボ過ぎました。……運用する方はたまったものでないと思いますけど。