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偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

語られなかった言葉が、そこにある - STEINS;GATE ドラマCD α「哀心迷図のバベル」

感想 CD


STEINS;GATE ドラマCD α「哀心迷図のバベル」ダイバージェンス0.571046%
STEINS;GATE ドラマCD α「哀心迷図のバベル」ダイバージェンス0.571046%

「それは、伝えちゃいけない言葉だから」


ゲーム本編では語られなかった、牧瀬紅莉栖視点で描かれるChapter10『因果律のメルト』。
最後の決断を前に、紅莉栖の伝えられなかった言葉、忘れ去られた言葉が、秋葉原をさまよう。

『STEINS;GATE』ドラマCD α「哀心迷図のバベル」ダイバージェンス0.571046% - 想定科学ADV『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』

事前に公開されたあらすじからを眺めた俺は、このドラマCDαが単に本編紅莉栖ルート10章の裏面を描くだけの話だと予想していました。ラストの展開を単純に紅莉栖の側からなぞるだけだろうと。ジャケットの何かに聴き入る紅莉栖と頬杖をついてそれを眺めるフェイリスも、単に本編で余り絡むことの無かった二人を並べてみただけなのだろうと。


……だが、こいつはそんなちゃちなものとは違いました。


まさかのフェイリス大活躍……というか、紅莉栖よりもフェイリスよりも、このドラマCDで一番輝いているのは彼らの親世代のあの人やあの人たち。「20年前の会話」には大笑い。何も進歩していない……
本編中で全くと言って良いくらい接点も共通点もなく思えた紅莉栖とフェイリスも、「父親との関係」という軸から見るとある種の似た者同士。考えても見なかったこの側面から発展させたストーリーには初め驚き、そして納得していました。伏線であることすら意識されず、特に注目されなかった諸々の事柄が綺麗に繋がって見事に本編の裏側を補完する(そして新しい物語を見せる)ものになっているのにはもう感服するしかありません。


いろいろと設定の面でも新事実が明かされており、果たしてこれらが最初から決まっていたことなのか、ドラマCDのために後付けで付けられたものなのかはわかりません。先日購入した設定資料集にも載っていない設定がごろごろしてます。
だがそれら新規の設定も既存の本編の物語の流れから積み上げていけばきっとこうなるのだろうと納得できるものが大半で、後付けだろうがそうでなかろうがもう気になりません。「裏側を補完する」と先ほどは書きましたが、「隙間を埋める」と表現する方が合っているかもしれません。

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ゲームプレイ終了時の総評記事。我ながらよくこんなに長い記事を書いたと思います。

設定資料集の表紙で酷い扱いをされていたフェイリスもドラマCDαで紅莉栖と二人で並ぶという破格の扱い。やったね!!