偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

「Sugar+Spice!」が素晴らしすぎて夜が明ける

Sugar+Spice!

「Sugar+Spice!」が楽しすぎて脳が融ける - 偏読日記@はてな を書いてからだいぶ経ち、熱が冷めるかと思えば相変わらず俺はSugar+Spice!の世界に浸ってます。
ただいまミャンマー(深山藍衣)ハモ(春瀬歌)のエンディングを見て、さらに何周かプレイしてこれまでクリアした3人の読み逃したエピソードを回収しているところ。流石にここまで来るとプレイ開始当初の異常なテンションは収まりましたが、それにしてもやっぱりみんな可愛い。


なかでも特にミャンマーは素晴らしかったね。それはもう夜が明けているくらいには。
外面の良さと主人公にだけ見せるだらけた部分のギャップが印象的な彼女ですが、さらに恋人同士になってからの微妙だけど大きな変化がたまらなかったです。
付き合いだしてからは(主人公と)二人きりの時のみ少しだけに口調と一人称が変わるのね、この娘。注意していなければ気づかない、文章だけではなく声優の演技まできちんと聴いていないと判らないくらいの微妙な変化です。だけど、そこに至るまでの過程で俺(=主人公)は藍衣のことばかり見てきたからほんのささいな変化でも判るのです。……いや、告白を成功させるための「好感度」稼ぎで藍衣の登場するエピソードばかり見てきたと言うだけの話ですけど。

初回プレイの時は6月に告白して振られ、8月に再告白して成功。これは「好感度」の都合かと思っていましたが、再プレイでも1度目は振られたので決まっていることなのかも。主人公とミャンマーの過去の経緯を踏まえると、ストーリーの上でも一度は拒絶するのがいい流れですしね。
とはいえ、最初に振られたときは本当にびっくりして思わず意味もなく席を立ってしまいそうになりました。あれは心臓に悪いよ……


新作のゲームをプレイするために学校をサボり、クローゼットの奥には同人誌とコスプレ衣装を隠し、録画したアニメを早く見たいからと言う理由で主人公に家の用事を肩代わりさせ、まごう事なきオタク娘なのに、それが殊更に強調されてこないのはちょっと面白かったです。プレイヤー達に迎合して「オタク」であることを前面に押し出すのではなく、あくまでも趣味の一つとして普段の生活の中に自然に混じってくるのが何だか新鮮でしたね。



そして次にクリアした[ハモ、彼女もまた違った方向性で素敵でした。
おそらくはメインヒロイン格にある彼女、その立ち位置から想像される品行方正な振る舞いとは正反対の「嘘つき」さんです。彼女のつく嘘は基本的には「かわいい嘘」ではあるものの、悪意の有り無しが微妙なラインのギリギリ攻めてくるのが何ともたまらないです。この辺りの単純な可愛らしさだけではない微妙な生臭さ、喉に引っかかる棘のような部分が「萌え属性」の塊ではない魅力の源になっているのだと思います。……本当に嘘を連発するので、時には本気で(主人公でなく俺が)いらっと来ることすらありましたがそれもご愛敬。

「仲の良い異性の友人」の時には主人公のセクハラ混じりの冗談も笑って受け流し、時には大胆に反撃してくるのに付き合いだしてからはその手の際どい冗談に真面目に反応して照れて黙っちゃうとかもう……もうね……!!
ただひとつ残念だったのは恐ろしく唐突に悲劇が降ってくる感のある終盤の展開。あれが俺はどうにも釈然としませんでした。他の娘のルートではあんな問題が存在することすら匂わせないのに、ハモルートになったとたんいきなり悪化するのは何だか物語を盛り上げるためだけに差し込まれた人為的な悲劇だと言うことを強く感じさせられてしまいまいした。



と、こんな風におおむね楽しくプレイしてきて全527エピソード中414個までは自力で見ました。残る攻略ヒロイン2人に対して100個弱、ここからが遠いぜ。


Sugar+Spice!ファーストシーズンパック
Sugar+Spice!ファーストシーズンパック