偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

Make: Tokyo Meeting 07に行ってきた

MAKE: Japan : Make: Tokyo Meeting 07

東京工業大学で開かれていたMake: Tokyo Meeting 07  当日の朝にTwitterでフォローしている人力飛行機関係の方が出展していることを知って急遽行ってきました。



久しぶりの東京工業大学。前に訪れたのは大学1年生の時の人力飛行機学生交流会なのでもう9年前になりますか。

さっそく会場の屋内運動場に向かい、まずは目当ての「はかるひと」の展示を見学。


人力飛行機用計測機器の説明パネルと、テストフライトの映像に記録した飛行データを合成したもの。

これらの機器を製作した@HirakuTOIDA氏がブログで説明資料を公開しています。
計測機器の基板構成と表示画面の紹介。手のひらに収まるサイズの基板で十分すぎるほどの機能が実現できています。
Avionics for HPA: 計器の紹介
測定結果がどのようになるかの解説。
Avionics for HPA: 計器の紹介その2

データそのものをグラフ化したりする以外の上手い使い方として「テストフライトの映像と合成」という例が挙げられていました。
会場でサンプルとして流されていた映像がYouTubeにアップされていたので紹介。
Team 'F' 2011/11/20 S字飛行2本目 - YouTube

そしてとても感心したのが、この計測システムを規格化・標準化して日本の人力飛行機業界に行き渡らせようというアイディアでした。
人力飛行機の設計や構造については経験とそれぞれのチームの思想に裏打ちされたものがあるので共通化はまずありえませんが、測定機器が計るのは全ての機体に共通する飛行という現象ですからね。計測機器とデータのフォーマットが統一されれば他チームの機体や過去の機体との比較検討が容易に行えるようになりますし、まさに実現したら日本の人力飛行機界における大きな進歩でしょう。

しばらく話をさせてもらっているうちに現役人力飛行機制作者&OBが「はかるひと」のスペースの周りに集まりすぎ、プチ人力飛行機学生交流会のようになって来て面白かったです。


「はかるひと」のスペースを辞去したあとは他のスペースを見学。




「ねじまき工房」(@auxps)のネオジム磁石+乾電池+針金による簡易モーター。原理は何となく判るけれど目の前で見るとやはり不思議でした。





人力飛行機電装コミュニティ」にて展示されていたXbox360のコントローラーで人力飛行機の尾翼を操舵するデモンストレーションをしていたので見学。操舵システムよりも尾翼の構造の方が気になって色々話し込んでしまいました。




ニキシー管であれこれ。(スペース名忘れました)



「stamefusa」(@stamefusa)にて展示されていたリアル"sl"コマンド。傍らのノートPCでコマンドを入力するとSLが走ります。"sl -f"(高速走行) "sl -kq"(京急のアナウンスが流れる) "sl -v"(逆走行)




"#makebu"のハッシュタグをつけてツイートするとその内容がプリントされる機会。さらに印刷されたものをバーコードリーダーに読ませて質問に答えると各人にお勧めのスペースを



くろでんわ。(スペース名忘れました)




「「理数が楽しくなる教育」実行委員会」にて展示されていた缶サット甲子園用のロケットと缶サット(……だと思う 資料をもらい忘れたのでうろ覚え)
燃焼停止→ロケットのハッチオープン→缶サット放出の機構が驚くほど単純なメカニズムで説明を聞いて驚いていました。



西山貴洋氏(http://www.coza4.com/ )によるDIYカメラスタビライザー。重量の割に非常に安定していました。




雑魚雑魚(http://zacotozaco.com/ )によるNOUHER OLYNPC  上写真のヘッドホンを被って「集中」するとゲーム画面で選手が走ります。この「集中」の感覚が難しくてうまくスピードを出せず、ようやくわかって急加速した頃にはもうゴール直前でした。





テーブルの上を走り回っていた歩行ロボット。(スペース名忘れました)
全速力を出してくださいと頼んだら異様に機敏に動いて笑いました。




出展者でなく参加者の方が持ち込んで連れて歩いていたロボット。踊ってお辞儀もこなせるお茶目な奴でした。
こういうのを連れて歩いていてもまったく違和感を覚えないあの会場の雰囲気は好きです。


たまたま期間中に上京していたことから参加したMAKE: Japan : Make: Tokyo Meeting 予想以上に楽しい雰囲気で大満足。それぞれ全力で自分の好きなことに対して労力を注いだ成果物を展示したスペースが大量に並んでいる様子は、扱うものの違いこそあれ俺がいつも参加している同人誌即売会と同じ匂いがしました。やっぱりね、ああいう「全力で好きなことをやってる人たち」はすごく好きなのよ。