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偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

「寄生彼女サナ」(2)

感想

寄生彼女サナ 2 (ガガガ文庫)
寄生彼女サナ 2 (ガガガ文庫)


このノリが見たかったんだぜ……!!

無理矢理に典型的な「主人公の起床〜登校シーンでキャラクター紹介」というテンプレートに乗せたような序盤、おなじく無理矢理に「シリアスな戦闘シーンで締め」というテンプレートに乗せたような終盤の展開がものすごく不自然に感じていまいちお話に乗り切れず。定番の展開自体は悪いものではなく、あえてそれを選ぶという選択も十分にあり。しかし本作の場合は筆を曲げて不得手なことをしているような匂いが終始つきまとうのです。

「寄生彼女サナ」 - 偏読日記@はてな

1巻の感想で上記のように触れた窮屈そうにしている部分がほとんど無くなり、序盤から全開で飛ばしてくれて満足。ちょっとぎこちなさを感じる部分もあって笑い的に乗り切れない部分もあったものの、中盤まで来て卑語ラップでついに我慢できなくなってちょっと噴きだして、帝国建設でもう駄目だった。あんなものが「通貨」として通用する帝国とか発想の時点で勝利してる。

1冊の中だけで起承転結をきちんと付けて完結させようとしているのが前述の1巻の窮屈さに繋がっている感があるので、シリーズ化が見えてきた2巻でそういう部分が払拭されるのはさもありなん。シリーズの根幹に関わるのであろう設定なんかも多少出てきたりしますが、よく思い返してみるとひたすら馬鹿やってたら周辺状況のほうがもっと想像を超える馬鹿なことになってそれを解決しておしまい、で話があんまり進んでない気がするよ……

あと、志保とロイ子はこのままレギュラーの登場人物として定着するのかと思っていたら平然と旅に出て退場していってびっくりですよ。いやまあ再登場があるのでしょうが。