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偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

宮下未紀×邪悪ヒロイン=至高!! - 「瑠璃垣夜子の遺言」(1)

瑠璃垣夜子の遺言 1 (BLADE COMICS)
瑠璃垣夜子の遺言 1 (BLADE COMICS)


瑠璃垣夜子の遺言/宮下未紀 - マッグガーデン・コミック・オンライン

瑠璃垣夜子と兄・瑠璃垣龍一郎には、誰にも言えない秘密がある。
それは7年前、龍一郎が瑠璃垣雷花を完全な計画犯罪で殺害したこと。そのことは、7年間2人だけの秘密にし、他の誰も知るはずのないことだった。
しかし龍一郎の17歳の誕生パーティーの日、亡くなったはずの雷花のかんざしが送られてきて…。

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ファンにはおなじみの宮下未紀作品にときおり出てくる妙に湿っぽくどす黒い要素、それらだけを濃縮してお話に仕立て上げたようなのが本作。「ヤンデレ妹」という文脈で紹介されている記事を見かけましたが、主人公の瑠璃垣夜子の目的のためには手段をまったく選ばない漆黒の意思力と鋼の冷静さはむしろ邪悪の形容詞がふさわしい。
「大好きな兄と一緒のいまの生活」を至上とし、それを守るためなら何でもする夜子が素晴らしすぎてね…… もう…… !!
こういうタイプの娘が大好きでその昔は邪悪ヒロインスレに常駐してファル様の巨大AAを定期的に貼ってた(迷惑)ような俺にとっては最高のご褒美でした。この絵柄で歪んだ表情、悪そうな表情をさせてくるのが実に良いんですよ。

夜子と兄が過去に犯した殺人の真相。そもそも血縁でも何でも無いらしい夜子が「妹」として瑠璃垣家に収まっている理由。夜子にしか見えない、雷花と同じ顔をした幽霊"ライカ"
そうした謎をちりばめ、死んだはずの雷花のかんざしを届けてきたのは誰なのか幽霊"ライカ"の助けを借りて捜査していく序盤の静けさから一転、1巻なかばの5話以降のスピード感溢れる展開が素晴らしかった。5階屋上から地面に落ちて泡噴いてる人に「(真相を)喋ってからにしろよこのポンコツ!」と蹴りを入れる夜子の普通の倫理観とかそういうのをどこかに置き忘れてきてしまっている感が邪悪ヒロイン好きとしては美味しすぎました。
1巻ラストで黒幕というかさらなる強敵のような存在も登場し、ここからの盛り上がりが楽しみでなりません。後は願わくば、「ピクシーゲイル」のように刊行が途中で止まってしまうことの無いよう……


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宮下未紀といったらこいつは外せませんね。