偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

人口から見た安全保障

たまには真面目な本を読もうと思って大学図書館で借りてきた「人口から見た安全保障 〜冷戦後の内戦と人口〜」読了。
出生率や若年層比率、年齢別人口の構造といった人口学的要因がその国における内戦発生のリスクといかに関係するかという事を調査した本なのですがなかなか興味深かったです。


若年層の人口全体における割合の増加が内戦のリスクを高める原因の解説で、「やることが十分にない男が多すぎるから」(本当にこう書いてます)とあったのには苦笑してしまいました。
そしてHIVの蔓延が人口構成に与えるダメージの項に有ったコンゴ軍の40〜60%HIVに感染していると言うデータも驚きでした。それは軍隊として、いやそれ以前に人間が構成する組織としてやばいんじゃないかと。


それにしても、Google検索で4件しかヒットしないこんな本が置いてあるから大学図書館通いは止められないなぁ。