円環少女(3)
円環少女 (3) 煉獄の虚神(下) 長谷 敏司 角川書店 2006-03-31 by G-Tools |
「『観測』するだけで魔法を消滅させてしまう人類が住まうゆえに魔法使い達からは地獄呼ばわりされる地球」という設定が気になって買い始めた「円環少女」シリーズもついに第三弾。
ヒロイン鴉木メイゼルの、小学生で人類の世界で生きるただの少女である自分と、魔法使いであり元の世界で犯した罪で「地獄」こと地球に堕とされた自分との相克なお話でした。
少女+それを監督する大人の男性で戦闘というのはGUNSLINGER GIRLを思わせますが、あれとは違い主従関係ではなくどちらかと言えば相棒と言う感じですね。
メイゼルの操る<円環大系>が周期運動をするものに魔力を見出すと言う特性で操るのが電子(原子核の周りを周期的に回ってるから)とか、形の似たものに魔力を見出す<相似大系>の魔導師が大気操作(大気中の空気分子は全て『似ている』から)とか妙なところで科学的な魔法描写もある意味見どころ。
メイゼルの攻撃方法が電撃(負電荷=電子を手に集めて飛ばす)→敵の周りにプラズマを作って磁力線で封じ込め→レールガン と巻を重ねるにつれどんどん激しくなっていっているので、これ以降何が出てくるのかある意味楽しみです。
それにしても電流や電子、磁場を利用した攻撃方法ってあと何がありますかね。
荷電粒子砲は既に作中で別の<円環大系>魔導師が使っているしなぁ。