偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

機神飛翔デモンベイン

──それでは御伽噺を始めよう。
それは英雄の物語。
力を授かり、悪と戦い、友を助け、罠を破り、陰謀を砕き、
世界を救う英雄の物語。
荒唐無稽な物語。
誰もが愛する御伽噺。

毎日少しづつ進めてやっと終了。
存分に燃えさせていただきましたごちそうさま。


以下感想。
前作たる「斬魔大聖デモンベイン」もクトゥルー神話スーパーロボットで「ヒーローもののお約束」に満ちたお話でしたけど、今回は更にそれ以上。
お約束もここまで極めるとある種の様式美ですよ。
気合の入りまくった音楽と挿入歌と演出とボイス(特に男性陣)による盛り上がりは凄まじいものがあります。
鬼械神3体連続召還のくだりやラストのデモンベイン2体によるフィニッシュは震えが来ました。


最燃え(萌え)はシュリズベリィ教授&ハヅキのコンビですかね。
まず登場が音速で飛ぶ魔翼機(ハヅキ)の上に生身で立ってる教授という時点でおいしすぎ。あれは笑うところなのか。
アンブロシウス召喚や決め技の際の口上も素敵です。
あとはアナザーブラッドもいい感じに狂気系邪悪ヒロインしてて良し。
アルと一人二役してるとはとても思えない声優さんのあの熱演っぷりがたまりませんでした。


どこぞで「劇場版デモンベイン」と言われていましたが実に言い得て妙。
新キャラ旧キャラ敵味方区別無く大集合し、短いながらも中だるみ無しに終盤まで一気に駆け抜けるこのスタイルはまさに「劇場版」だと思います。
前作を楽しんだ者へ送る最高の続編でした。



…が、お話は良いとしてアクションゲームとしては実に微妙。
とにかく接近戦が非常に戦いづらいため、間合いを取って飛び道具→相手がダウンしたらエネルギー貯め→飛び道具→(最初へ)という単調な戦い方に終始してしまいます。
ノベルパートからアクションパートへの導入は上手ですし、アクションパート自体も必殺技等は本当に格好良いのに当の戦い自体がテンポの悪いものになってしまっているのは勿体無いところ。
もっと爽快感のある戦いが出来れば更に評価が上がったんですが…


(6/28追記)
今回のプレイにあたり、事前に斬魔大聖デモンベイン―機神胎動 (角川スニーカー文庫)を読んでいるとより楽しい、むしろプレイ前に読了必須と448さんid:aoiro-0さんのところで書かれていたので、ゲームと同時購入して先に小説読んでからやりましたがまさにそのとおりでしたね。感謝感謝。