偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

一年使ったんでそろそろTwitterについて一言言っとくか

Twitterはじめました - 偏読日記@はてな

なんか盛り上がってるみたいなんで俺も登録してみました。

Twitterはじめました - 偏読日記@はてな


去年の9月3日、Blogでのこの記事と同時に使い始めたミニブログサービス「Twitter」
一年間使ってみて、色々と思うところが出てきたので改めて記事に起こしてみます。


そもそもTwitterとは何か?

一応知らない人の為に説明をば。
アカウントを取ると現れる「What are you doing?」(現在は日本語化されたので「いま何してる?」)の下のテキストボックスに全角140文字以内で文章を投稿する、ただそれだけのWebサービスです。
他のTwitterユーザーを自分のフレンドリストにfollowすれば、その人の投稿が自分のページに表示されるようになったりもします。これはmixiの「マイミク日記」が表示されるイメージに近いものがあるかと。

a-parkのTwitterスタイル - 偏読日記@はてな

a-parkのTwitterスタイル - 偏読日記@はてな


まず、どのようなサービスかという事自体を知らない人が未だ多い印象があるので、改めて説明を。
と言っても、基本機能は上に述べたもので終わってしまうのですけれど。非常に単純な機能しかないサービスです。

しかしこの単純さが逆に生み出す使い方の多様さと、それがもたらす緩やかな繋がりが俺はかなり気に入っています。そうでなければ専用クライアントソフトまで導入し、トリプルディスプレイのうち一枚をTwitter専用に使おうとまではしないよ。

Twitterを通していろいろな人と出会いの機会を得られたり、それまで読んでいなかったサイトやBlogを知る事が出来たり。はてなダイアリーと本家サイトのみで書いていた頃より、遙かに行動範囲を広げる事ができたのは本当に良い事だったと思っています。


しかし、「Twitterはこんなに良いものだからみんなも使ってみよう!」と無邪気に布教する気にはなれなかったり。使い始めの頃はまだ俺もそう考えていたのですが、一年経ってどうも誰にでも勧められるものでもない気がしてきまして。

そもそも誰をfollowして良いか判らない、時間が無くて他人の発言を全部読めない、「コミュニケーションツール」だなんて持て囃されているのに誰とも仲良くなれない、そもそも何を発言したらよいか判らないetc……
特に俺の目に付くのが、「コミュニケーションツールを期待して使い始めてみたけど誰とも繋がれない」的な悩み。


webホームレスという人種

時代遅れにも最近twitterを初めてみた。
はてなのあの人やこの人やその人が大勢参加されているみたいで、
どんな権謀術数渦巻く世界があるのか見てみたかったんだ。


噂どおり、twitterには名の知れたはてなーがたくさんいた。
好きな同人作家とかもいたし、ニュースサイトの管理人もいた。
興奮は留まる事を知らず、とにかくフォローだフォローだ!と息を荒げたわけだよ。
独り言だぞ。著名な人の独り言が聞けて、あまつさえなんか良く分からないけど、
その輪みたいなものに、サイトも何も持ってない俺が入れるんだ!!!!


うん。まぁ。そんなに簡単なものじゃなかったんだ。
独り言(かどうかはわからないけど)は聞けるようになったな。
承認無しでフォローが出来るんだから当然の話だ。
でもそれだけだ。
誰もが同等の条件で同じ場所に参加出来ると聞いていたtwitterも、
サイトも持っていない、リアルの活動も無い、いっぱんじんには無力だ。
俺の独り言を誰が聞きたいか、誰か教えてくれ。
独り言の価値なんて、その人間に大小なり「個」が無い事には無価値だ。
(後略)

webホームレスという人種

この手の話題はサービス開始当時からずっと言われ続けている事で、ユーザーの意識が原因である以上どうしようもないことでもあり。
知り合いの全く居ない環境で始めたこの人のようでなくとも、「自分の発言にTwitter上の友人から返事がない事を悩む」なんてのも聞きます。Twitterでも同じ迷宮から逃れられない などまさにそれですね。

BlogやSNSで上手くやれないからといってTwitterに逃げ込んでも、結局使うのは同じ自分なのだから何処に行っても変わらない、と俺は考えています。
ひたすら独り言を呟き続ける事の出来る人、言い換えれば他人の反応を期待せずとも「発言したい事」のある人でない限りTwitterを始めるのは難しいのではないかと。

もともと知り合いの人がTwitterをやっている場合はこういったハードルは多少下がりそうですが、それでも上述のように「返事がない」事に悩む人も出てきますし、端的に言うと「自分の発言に周囲から注意が払われなくても苦にならない人」でないとお勧めは出来ないな、というのが一年使ってみての印象です。


……どうにもネガティブな結論になってしまいましたけど、合う人にとってはそれこそかなり楽しめるものになるまた可能性も秘めているのでここまで読んで興味を持った人はやってみると良いんじゃないのかな。
俺は Twitter / a_park でひたすら独り言をつぶやいているので誰をfollowしていいか判らない人は俺をfollowすると良いと思うよ。