偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

つい出来心で小樽まで行ってきた

いろいろあって連休の前半を家に引きこもって過ごしてしまい、どこかに出かけたい気分が募ってきたので衝動的に小樽まで車で一人旅してきました。

稚内には前に行っているので、これで北海道の北と西を征したことになりますね。あとは根室と函館まで 行けば完全制覇か。



1日目(5/4)



家を出るのが遅かったので小樽到着は21時半過ぎ。宿を取って外に出たときにはもう22時を過ぎており、市街地に人が全くいませんでした。もちろん開いている店もほとんど無し。



こんなに沢山店があるのにほとんど開いてないんだぜ……



しばらく歩き回って見つけたラーメン屋でとりあえずの夕飯。岩のりラーメンを食べました。



ホテルに帰る前に少し散歩しようと思い、市街地をぶらついていたら市街の中をやたら流れの速い水路が貫いているのを発見。一目見てぎょっとするくらいの急流なのはさすが坂の街といったところです。




先ほどの水路に沿って海に向かうと小樽運河にたどり着きました。綺麗に観光地として整備されているのに人気が全く無いのはちょっと異様な光景でした。



「客引きに注意」って、そもそも周りに人間が1人も居ないわ!!





運河から駅前のホテルへ向かい、ついでに駅舎に立ち寄ってみる。たくさん吊してあるランプが綺麗でした。


2日目(5/5)



まずは小樽から車で10分ほどの距離にある祝津の青塚食堂で朝食です。価格が「時価」表示(このときは約3000円)のウニいくら丼を頼んだらこいつが実に美味しくて大満足。焼きホタテ貝&ツブ貝のサービスもしてもらいました。





青塚食堂のすぐ近くの丘の上の展望台へ。同じくすぐそこにある小樽水族館が上から見えました。
どうもこの眺めに覚えがあるな……と思ってすぐ、最終兵器彼女」の水族館デートのシーンで登場した風景だ!! と納得する俺がそこに。いわゆる「聖地巡礼」をしに来たつもりはなかったのに、すぐに思い出した自分の無駄な記憶力が憎い。



祝津から小樽市街に戻る途中で撮影した海の向こうに見える小樽の街並み。斜面にへばりつくように市街があるのがよく判ります。



小樽市街に戻ってから小樽総合博物館運河館をしばし見学。こどもの日だからかやたら家族連れがいました。
ここでの写真は無し。



博物館を見た後は市街を散策。運河付近では客待ちの人力車をたくさん目にしました。



観光客で賑わう昼の小樽運河。やはりこちらの姿の方が自然です。




運河沿いに建ち並ぶ倉庫はみなレストランや土産物屋として改装されて使われています。写真は運河と反対側(表側)から見た倉庫群。



昼のアーケード。運河沿いの通りが観光客で溢れていたのに対し、アーケード商店街は昼でも何だか閑散としていました。




手宮線の廃線跡。遊歩道として整備されているので歩いてみました。
メインストリートから外れているため観光客がほとんど来ておらず、静かで日当たりの良い遊歩道はとても気持ち良かったです。



手宮線の廃線跡南小樽駅方向に歩いたあとは、突き当たりでUターンしてを日本銀行旧小樽支店金融資料館へ立ち寄ります。
写真は小樽支店時代に使われていた金庫の中の光景。重厚な金庫の扉を抜けたあとに待つのは真っ白な壁に囲まれたとても寒々とした部屋で、ここで扱われてきた大量の貨幣の重みがのしかかってくるようでした。言葉にしづらいのですが、何かあの部屋の雰囲気には鬼気迫るものがある。


昼食は小樽バインでパスタ。多種多様なワインを売りにしているこの店でノンアルコールワインしか頼めない屈辱……!!(自家用車で来ているから自業自得です)
昼食後は観光客向けの店が建ち並ぶ堺町本通りを南へ歩き、終わりまで行ったところで引き返してこんどは海沿いを歩いて運河まで戻りました。
堺町本通りは明治大正期の民家・商家をそのまま改装して使っている店がかなり多く、外から見ているだけでも楽しかったです。写真などでしか知らないあの時代の建築そのものが目の前にあって触ったりできるというのはなかなかに刺激的な体験でした。あの通りを歩いていると、自分が21世紀の日本に居ることを疑いそうになります。



最後は運河を見下ろすカフェでコーヒーと田舎ぜんざいを頼んで休憩。しばらく休んでずっと歩き回った疲れをいやし、そのまま小樽を離れました。


観光地としての小樽市街はとても狭く、函館本線と道道454号の間のごくわずかの範囲なので歩くだけで回ることが可能です。が、その中に詰め込まれた観光スポットの密度が半端ではないのでたった1日歩き回っただけではまだまだ見ていない所がありそう。
札幌からなら特急で30分なので、次に札幌に遊びに行って1泊したときにはついでに再度小樽を訪れてもいいかもしれません。