偏読日記@はてな

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マブラヴ エクストラ編 - 純夏&委員長ルートクリア

マブラヴ

マブラヴ DVD-ROM版 (リニューアルパッケージ仕様)

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先日からゆっくりプレイしていた「マブラヴ」の第一部、エクストラ編を純夏&委員長ルートでクリア。そして、その超高レベルな「普通の学園モノ」振りに驚嘆することしきりな今。
  
俺は完結編たる次作「マブラヴ オルタネイティブ」のエロゲ仮想戦記としての部分に惹かれプレイし始め、そこで登場する前作からの伏線が気になって「マブラヴ」を始めた身なので、「普通の学園モノ」を自称している第一部エクストラ編には失礼ながらそこまでの興味はありませんでした。
「オルタネイティブ」と世界観の繋がる第二部アンリミテッド編からに期待してのプレイ開始であり、エクストラ編は適当に流そうと思っていたくらい。


が、そんな思いは見事に裏切られる事になりました。
序盤コメディ、中盤でフラグの立ったヒロインに話の焦点があたり、終盤は一転してシリアスな展開へ。そして、それぞれのヒロイン達の抱える問題を解決したりいろいろあって仲良くなって良かったね。

それぞれのエピソード、キャラクターには尖った所は少しも無い(例えば「お弁当対決」なんてベタ過ぎて笑うしかなかった)のに、出来上がったものは非常に高いレベルでまとまっているのは気付き辛いけれど地味に賞賛できることではないかと。というか、プレイしているうちに気が付けば委員長かわいいよ委員長という境地に俺がごく自然に達していたのがそれを証明しています。規範意識が強いくせにその実中身は凄くダメな人だなんて最高ですよね。


逆に純夏は大きい順メソッド(エロゲ/ギャルゲプレイ時の「攻略順」の決定法 - 偏読日記@はてな)にしたがって初回プレイで委員長ルートを目指していたら間違ってクリアしてしまったのでそこまでの感銘はなかったりします。いや「あいたー!?」とかあの辺は声優さんの上手さに感嘆したものですけど。
球技大会まで完全に委員長ルート進んでたのに、気が付いたら純夏エンドだったときの衝撃は相当なものがありましたよ。2回目のプレイで委員長ルート進んだときに検証したら選択肢2個間違っただけでルート外れてました。シビアすぎる。


そして、「オルタネイティブ」に登場する前作からの伏線が気になってこの「マブラヴ」を始めたと最初に書きましたが、今度は「マブラヴ」をやっていて更に前作たる「君が望む永遠」との繋がりが見え隠れして今度は「君が〜」も気になってきたり。
こうして俺は段々とageゲーにはまっていくのですね、わかります。


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3年前のブログ起業本掲載ブロガー達の「あの人は今?」

いわゆる「ブログ入門」本を、はてなダイアリーで2年半書き続けた今更になって読んでみると言う企画を唐突に思いついたので実行。
そんな事は本を読んで勉強するまでも無い(本で勉強できるものではない)とは前から思っていて今でもそれは変わりませんけど、だからこそこういった「教科書」的な本にどんな事が書いてあるのかというのは読んでおくべきかと思いまして。


というわけで、図書館で借りてきたのはこの2冊。


超カンタン! 最強メディア ブログ成功バイブル

超カンタン! 最強メディア ブログ成功バイブル

どちらも2005年の前半に発売されたもので、日本のインターネットにおける「ブログブーム」とでも言うべきものがあった頃の浮ついた雰囲気を全編から漂わせています。いまとなってはこの希望と楽観に満ちたポジティブさがある意味羨ましい。2冊共に「有名人ブログ」の例として堀江貴文氏のブログが掲載されているあたりもう切なさしか感じません。

特に「ブログ成功バイブル」の宗教じみた明るさの序文には、はてダで2年(日記サイト時代も合わせれば6年)ネットでものを書いてきて良い面も悪い面も体験して/見てきた俺には居心地の悪さしか感じませんでした。「Blogにはポジティブな事しか書かない」系統の人というのは今でもそれほど珍しいものではないですが、ポジティブというよりお花畑だよなあれは。
これは俺が「〜成功バイブル」全編にあふれる「あなたもブログで人脈を広げて起業してアフィリエイトでハッピー!!」的な価値観と遙かに離れたところに居るせいかもしれませんけど。


とはいえ、そんな価値観に溢れていながらも「〜成功バイブル」中の「ブログで成功した人達」としての(当時の)有名ブログ管理人達へのインタビューが面白かったのもまた事実だったりします。自らの成功体験やブログ運営に対する考えなどを語る彼ら彼女らの言葉には、自分とは離れた価値観とはいえオタBlogをやっている身としてとても興味深いものがありました。

そして読みながらふと思ったのは、輝かしい成功談に溢れた彼らが、3年後の今何をしているかということ。
気になったらすぐ調査、ということで各ブログの2008年6月現在の状況をまとめてみました。

2008年6月現在も継続中。毎日精力的に自らのセミナー情報などを更新しています。

2008年6月現在も継続中。しかし更新ペースが劇的に低下し、今月の更新は2回。

消滅(正確に言うと同じURLで違うブログが運営されている)

2008年6月現在も継続(ブログは移転)

最終更新2006年5月29日 移転/閉鎖しますといった特別な記述無しに突然停止しています。

最終更新2005年11月6日 こちらも上と同じように何の告知も無く唐突に停止しています。

最終更新2007年2月4日 「仕事でも私生活でも、道標を見失ってしまったような気もします。」なんて記述を残して更新停止されると心配でしょうがないですね。

最終更新2005年11月8日 「さて、今年のクリスマスイブ。夢がおそらく実現しそうなことに気づき、ちょっといい気分になった。」なんて書いて告知なしに更新停止とか怖いよ……

2008年6月現在も継続中

ドメイン自体が消滅(同名のブログは別URLで運営継続中)


こうして調べていく過程で「ブログで起業してハッピー」的な事を書いていた人のブログが、まったく更新されなくなっているのを発見するのは辛いものでした。彼ら彼女らの近況を知る術は俺にはありませんけれど、きっとブログにかまけていられないほど「成功」したのだと信じたいです。そうでないなら本まで出したのに悲しすぎるじゃないですか。



しかし、ここまで長々と書いてきましたが、やはり俺にとっては「『自分流』ブログ入門」の「インターネット上の自分専用の情報BOX」というBlogの扱いのほうがしっくりくるんですよね。
「他人に見られることを気にせず書きたい事を書けばよい」「自分では些細な事だと思っていても、それが他人にとっては大切な情報になる事もあるからどんな事でも書くべきだ」というid:emiaoki氏の主張は非常にうなずけるものがあり、「Blog初心者」向けとしては「『自分流』〜」の方が遙かに勝っていると俺は思っています。

「〜成功バイブル」が掲載ブロガーたちが前述のような状態になってしまい色あせてしまった感があるのに対し、「『自分流』〜」は出版から3年経ったいまも立派に通用しています。著者Blogもきちんと継続されていますしね。



<おまけ>
余談ですが、 Half Moon Diary | 個人ブログ&ウェブサイトにおける標記揺れについて を読んで俺も表記揺れに留意しようと考えて実行してみました。
今回では人脈を広げて起業してハッピーになったりするのが「ブログ」、「どんな事でも書けばよい」のをBlogと区別して書いています。俺は普段のテキストでは「Blog」と書くようにしているのに本記事では「ブログ」を連発しているのは決して変換ミスとかそういうわけではないよ。