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偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

アクアは陽一の嫁!! - 「ひまわり アクアアフター」

──それからのことをすこしだけ話そう。

ぶらんくのーと - 『ひまわり アクアアフター』

ぶらんくのーと - 『ひまわり アクアアフター』



そのむかし、俺がこのBlogで絶賛したある18禁同人ノベルゲームがありました。
「ロリっ娘宇宙人同棲ADV」という一風変わったジャンルを名乗るその作品は、初見の印象を裏切るよく練られた構成と、あふれる宇宙開発への愛、そして魅力的なキャラクターたちでまたたく間に俺を虜にしたものでした。(当時の感想:ひまわり - 総評 - 偏読日記@はてな
あれから2年とすこし。キャラクターとしても物語としても最も好きだった本編アクアルートの後日談ファンディスクが夏コミで出ると聞いたら、プレイしないわけにはいかないじゃないですか。。


「彼女はわがままで、自己中で、自意識過剰で、泣き虫で、寂しがりで、強がりで、恐がりで、弱くて、幼い女の子です。きっと、間違っても付き合いたくない女性なんだと思います。
だけど、自分はそんな彼女が大好きです。だからこそ本編のアクアルートで描ききれなかったことがあったのが悔しくで、この物語を世に出しました。恨んでもらって構いません。
(「ひまわりアクアアフター」あとがきより)

数ある「ひまわり」のエンディングの中でも、一番のハッピーエンドのように見えるのがアクアエンドでした。その後日談ファンディスクなら、結ばれた二人の甘い生活を描くものだと思ってしまうのも無理ないでしょう。本編では数行のテキストだけで流されファンの皆が涙を呑んだアクアとのウェディングドレス×××とか、そんなあれこれが見られる、平凡で幸せな物語になるのかと俺は思っていました。


だけどこの物語は「ひまわり」の系譜に連なるもの、当然そんな甘っちょろい方向に進むわけはありません。本編アクアエンドの後に続く二人の日常を本当に容赦なく描いていきます。「いつまでも幸せに暮らしました。めでたしめでたし」で済むほど、アクアも陽一も「大人」じゃない。
そんなすれ違いを越え、新しい関係を結び未来に向かって歩き出した二人の姿に胸をなで下ろして満足したところで始まる"2nd Episode"
これだよ、これ。まさに「ひまわり」本編で1周目を終え満足しながらスタッフロールを観終えた所で始まるエピローグと予告に度肝を抜かれた思い出がよみがえってくるようでした。
アクアと陽一ふたりの物語を越え、あの世界の根底を貫く○○○○○○(ネタバレのため伏せ字)の物語へ。視点をアクアに移して描かれる"2nd Episode"は、まさに「ひまわり」と外伝の「こもれび」「かげろう」と続いてきた物語にある種のしめくくりを与えるものだったと思います。

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本編プレイ当時のアクアルートの感想。
ひまわり - アクア編終了 - 偏読日記@はてな