北海道博物館たのしかった
今年の4月で北海道に住み始めて10年目になるのに、そういえば地元の博物館には訪れたことがなかったので思い立ったが吉日と行ってきました。
後から知ったのですが、北海道博物館はちょうど2013年に大改装したばかりのところだったのでよいタイミングでした。
まず1階の北海道の歴史を扱った展示が縄文時代から近代まで 本州・サハリン・沿海州・北方四島/千島 これらの中心に位置する結節点としての北海道に着目したコンセプトで、なかなか見ない視点でかなり面白かったです。
いまでは国境で分かたれているこれら地域も、古代においては海を挟んで一体となっていたのが出土品の展示を通してよく判りました。
2階の北海道の生活文化についての展示もまたよし。ありがちな民俗資料館として雑多に集めたものを展示するのでなく「北海道」とはなんなのかという芯の通ったテーマが感じられてよかったです。
アイヌ文化についてのコーナーにあった「母方がアイヌの現代の少年が先祖について調べる」形式をとって架空の家系の5世代の歴史を通して北海道の近代化とアイヌを取り巻く環境の変遷を描く展示はとても面白い切り口でした。単品で展示したらただの歴史的遺物にしかならないそれぞれの展示物が、こうして架空の家系の生活史と組み合わせることによって血肉の通ったものになる感がありました。
惜しむらくは到着に手間取って1時間強しか観覧時間を取れなかったこと。あの内容の濃さならじっくり見て3~4時間くらいは過ごせたと思います。
ぜひもう一度訪れてみたい所ですね。暖かくなってから。
おまけ
文明崩壊後の世界に残された大戦前の遺産 pic.twitter.com/N1YazHPkZw
— a-park / 宇古木蒼 (@a_park) 2016年2月21日
「雪原を踏破し、クリーチャーの潜む森を抜けてたどり着いた『塔』の最上階で、大戦前の遺物を図らずも得た主人公は世界を揺るがす陰謀の渦中に飲み込まれていく……」 pic.twitter.com/IFfMz5neQn
— a-park / 宇古木蒼 (@a_park) 2016年2月21日
森林公園駅から北海道博物館への徒歩行きが寒すぎてこういう妄想でもしてないと耐えられなかった
— a-park / 宇古木蒼 (@a_park) 2016年2月21日