偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

今日の購入物

一覧にして気付きましたが続きものしか買ってないね俺。守りに入っちゃ駄目だぜ?
あと、「彗星狩り」は既読なんですが、所有はしていなかった所で古本屋の100円コーナーに置かれていたので救出してきました。

世はまさにヲタク春秋戦国時代

徒然なる読書の日々出張版 - 萌える春秋戦国史 その3

をちょうど書き上げたid:lieutenantAの人と最近のヲタク界について駄弁っていて、唐突に「ヲタク春秋戦国」という頭の悪すぎる概念を発明する俺達。


春秋戦国時代、「覇者」として認められるためにいくつかの条件があったんですが、それをヲタク界での出来事に当てはめてみたよ。

・他国を圧倒するに足る強大な国力。
 →他ジャンルを圧倒する同人誌の発行数
・諸侯を召集して会盟(国際会議)の会頭をつとめ、天下の事を取り決める。
 →年数回のオンリーイベントの開催
・小国を守り、滅ぼされた国の復興などをする。
 →コミケでのジャンル独立
・夷狄を討ち、中原諸国の安寧に貢献する。
 →大規模な新規ファン獲得による売り上げ貢献   

これらのことを実現できた作品が、細分化しすぎた現在のヲタク界における覇者となるのです!!


そして壁サークル=諸子百家とか、ストーリーはアレなのに人気の出る作品というのは宰相(=同人作家)が優秀なので覇者になれてしまう暗君に等しいとか、女性向けジャンルでのカップリング抗争はお家騒動とか考えてる俺らはちょっと頭を冷やそうか。

シグルイ(9) & シグルイ 奥義秘伝書

シグルイ 9 (チャンピオンREDコミックス)

シグルイ 9 (チャンピオンREDコミックス)


江戸時代の武士という時点で現代の我々とは多少異なる世界に生きているとはいえ、シグルイの虎眼流剣士達はその中でも更に異色なものとして描かれています。

「強くなるためには人間を辞めないといけない」的思想が作品を貫いていますけど、今回明かされた牛股権左衛門の過去エピソードはその際たるもの。

恋人を殺害した上に自分で去勢ってどれだけ修羅の道なんですか。
虎眼流で師範になるにはそこまでしないといけないのか。


あと、死んだ人はみんないい人とばかりに虎眼先生が藤木の過去エピソードと並んで無茶苦茶美化されてます。
真面目に弟子に稽古をつけている虎眼先生なんて始めて見ました。


「奥義秘伝書」の方はタイトルだけ見たときには本当に虎眼流の技解説、つまり「猫科動物の掴み完全解説」とか「君も星流れを実践してみよう」とかそんな内容だと思っていたんですが、蓋を開けてみれば至極普通のファンブックで拍子抜け。

やはり虎眼流は読者の皆の妄想の中にしかないから最強って事で。


ちなみに「奥義〜」で一番印象に残ったのは、シグルイの作中に頻出する肉体透視描写の理由についてのインタビューでの発言。

服を着ている場面なのにあえて透けて見えるように描写しているのは、体の動きをわかりやすくするためです。
戦いが多い作品なので、本当は基本脱いでいてたまに着ているぐらいの割合で書きたいんだけど(笑)

先生、流石にそれは誰もついて来れないと思います……