シグルイ(9) & シグルイ 奥義秘伝書

- 作者: 山口貴由,南條範夫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/08/21
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- 作者: 山口貴由,チャンピオンRed編集部,南條範夫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
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江戸時代の武士という時点で現代の我々とは多少異なる世界に生きているとはいえ、シグルイの虎眼流剣士達はその中でも更に異色なものとして描かれています。
「強くなるためには人間を辞めないといけない」的思想が作品を貫いていますけど、今回明かされた牛股権左衛門の過去エピソードはその際たるもの。
恋人を殺害した上に自分で去勢ってどれだけ修羅の道なんですか。
虎眼流で師範になるにはそこまでしないといけないのか。
あと、死んだ人はみんないい人とばかりに虎眼先生が藤木の過去エピソードと並んで無茶苦茶美化されてます。
真面目に弟子に稽古をつけている虎眼先生なんて始めて見ました。
「奥義秘伝書」の方はタイトルだけ見たときには本当に虎眼流の技解説、つまり「猫科動物の掴み完全解説」とか「君も星流れを実践してみよう」とかそんな内容だと思っていたんですが、蓋を開けてみれば至極普通のファンブックで拍子抜け。
やはり虎眼流は読者の皆の妄想の中にしかないから最強って事で。
ちなみに「奥義〜」で一番印象に残ったのは、シグルイの作中に頻出する肉体透視描写の理由についてのインタビューでの発言。
服を着ている場面なのにあえて透けて見えるように描写しているのは、体の動きをわかりやすくするためです。
戦いが多い作品なので、本当は基本脱いでいてたまに着ているぐらいの割合で書きたいんだけど(笑)
先生、流石にそれは誰もついて来れないと思います……