偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

いきなり入試会場でこれ見たら笑うなぁ

すごい数学の入試問題みつけたwwwww: あんりみてっど について言及しているサイトが判で押したように「究極の動きってなんだよww」といった事しか言ってないのでここは俺が自分で解いてやろうと思ったんですが、既に元エントリのコメント欄で正解が出ていました。
「一定距離移動するごとに動く方向の変わる点」から「女友達二人の家のどちらに行こうか迷うヘタレ」という発想が浮かぶ鳥取大学の中の人の妄想力は本当に大したものだと思います。
『この迷えるPくんの究極の動きを記述せよ。 』とか狙ってやってるとしか思えません。


しかし問題文、というか状況設定のあまりのアレさはさておき問題自体はベクトルと極限の融合問題としてなかなか良問な気が。
現実世界における問題をモデル化し、数式で表せる形に落とし込む事によって元の問題の解決策を探るのに使うというのは数学の立派な用途。


この問題も最終的にP君はどちらかといえばB子さんの家寄りで動きが安定するので、「これ以上本当の気持ちを黙っていられないんだっ!」 (by SchoolDays)な展開にならなければ彼が本当に行きたいのはB子さんの家だという事で問題解決ですよ。
…わざわざ数学的モデルを構築して解く問題じゃないといわれればそれまでですけど。



そして俺もそういえば講義でこれに近い珍問と遭遇したな、と思って教科書を見直してみるとすぐに発見。

海上にある4隻の戦艦の位置が、長さLの正方形の各頂点になっているとする。
ある瞬間にそれぞれの戦艦はミサイルを発射する。
それぞれのミサイルは常に右側のミサイルに向かって動くものとする。
4つのミサイルは水平にかつ同じ速さで飛行するものとして、それぞれの経路を求めよ。

常微分方程式の教科書に載ってましたこれ。
「何か目標物に向かって動く点」から「ミサイル」と言う発想が浮かぶこの教科書書いた人の妄想力は本当に(以下略