ナツノクモ(6)・(7)

- 作者: 篠房六郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (47件) を見る

- 作者: 篠房六郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/10/30
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (56件) を見る
何も分かってなかった。
あの子の本当の名前も顔も……どんな人間だったかも。
たくさんの知らない誰かがあの女のことをいっぱいいっぱい話してても
居ないんだ、あの子は、どこにも…
好奇心と義憤からちょっかいをかけてくる一般プレイヤーに対しひたすら防戦一方だった「動物園」メンバーが遂に積極的攻勢へ。
各々の過去も明らかになり、伏線を回収しつつ突っ走る物語はこれを最初の山場にするのかこのまま終わるのか。
面白いといえば面白いけどどう考えても一般向けではなかった序盤から一変して、実に娯楽作品な展開になってきました。
とはいえ、ふとしたはずみで挿入されるシリアスなシーンは相変わらずの鋭さ。
「動物園」のリーダー クロエの蜘蛛をモチーフにした見かけのキャラクターを使っているに相応しい黒い内面には震えたよ。
前に1〜5巻の感想を書いたときに述べたように4巻辺りから良い意味で力が抜けてきているのですが、6・7巻(特に7巻)ではそれはもう暴走の粋に達してます。
が、もともと篠房六郎は下ネタギャグをレパートリーの一つにしている人なので(ex.シャブ壱inDEEP - 画像:巨根少女)本来のノリに戻ったというだけかもしれませんね。
あと、実に個人的な話ですがガウル(下のほうにいる狼耳の奴な)は俺の中で2006年のツンデレオブジイヤーに決定しました。異論は認めない。