ひまわり - アクア編終了
ここは宇宙──死の世界。
流れ星に願いをかける──そんな子供じみた戯れも、ここでは出来ない。この腐りきった世の中で、宇宙開発を行える企業が他にどこにある?
お前は、その重さに気付いているのか?「これは人類にとっては小さな一歩だが、一人の人間にとっては偉大な飛躍だ」
「忘れられるのは、怖いよ……
誰かの心から自分が消えちゃう──それはすっごく怖いよ…」「チキュウ──きれいなほしです」
「俺が連れてってやる。
──俺が見せてやるよ、地球の裏側をな。」同人ゲーム『ひまわり』 - トップページ──それは、命よりも大事なの?
というわけで昨日に引き続きプレイしてアクア編終了。
何この素敵過ぎるSFギャルゲ……というか、それよりもなによりも「人類で始めて月の裏側に立った英雄」雨宮大吾が魅力的過ぎてもう。
初回のアリエス編でも日本人で唯一月着陸を成し遂げた有名人ということで多少語られた彼の人となりですが、その時点ではおバカな部分ばかりが強調され、とてもじゃないが「英雄」の名が相応しいとは思えませんでした。
が、アクア編で詳しくその姿が描写されるに従いその印象は一転。
とことん破天荒で下品でわがままで、しかし芯の部分では少年のように瑞々しい心を失わず、友情には篤く、夢には熱く、女には手が早く。
ここまで格好良いおっさんを描けた時点で既に勝ったようなものです。
そりゃ○○○*1も惚れるわ。むしろ俺も惚れたわ。
もうアクア編というより大吾編でいいですよ。
そして「ひまわり」という物語の背景設定と全体を貫く謎が明らかになってくるのもこのアクア編だったり。
アリエス編で多数登場する思わせぶりな描写の意味が見事に判っていく、それだけでも読み進めたくなる気持ちが止まりませんでした。
今はアリエス編をもう一度最初からやり直しているところですが、平穏な日常に過ぎないと思っていたもの裏に何があったかがアクア編である程度判っているので、記述自体は初回プレイ時と全く変化していないのに見えてくる世界が全く違ったものに。
初回プレイ時は只のお子様にしか思えないアリエスも、真の姿を見た今となってはまったく別のものに見えます。
アリエス編のアリエスが年齢に比して(見た目が)過度にロリなのも、「主人公がそう認識しているから」と言うことなんだろうなぁ。
……いや、あの人たちに人類一般の年齢基準をそのまま当てはめていいのかわかりませんけど。
にしても、「ロリっ娘宇宙人同棲ADV」は相変わらず嘘はついていないけれど真実でもない……というか、ある意味では最も内容をよく現しているジャンル名なのではないかとすら思えてきました。
たしかにどんな内容か説明しろと言われたら俺もこのジャンル名を使うしかない。
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*1:バレ防止で伏字