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偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

レジンキャストミルク(4)

妹のようなものだと周囲には言っていた。だけど、そういう訳でもないと考えていた。
恋人なのかと問われれば否定していた。だけど、どこかで僅かに、そう意識していた。
全部正しくて、全部間違いだ。


こいつが僕の所有物だって?冗談じゃない。
主体などとうに、どちらが持っているか忘れてしまった。
それほどまでに僕らは──不可分なんだ。

ほのぼの+ダークな学園異能バトルラノベ「レジンキャストミルク」も遂に4巻。
3巻から続く「壊れた万華鏡」(ディレイカレイド)舞鶴蜜*1の過去と主人公周辺のトラブルも一段落、しかし一見以前のままに保たれたように見える「日常」にも次第に綻びが目立ち始め。

自身は完璧に非日常の側に属する人間なのに、だからこそなのか身の回りの平穏を維持ことに汲々とする主人公が個人的にいまいち納得できていませんでした。
しかし遂にこれまでのような態度では「日常」を維持し続けることには決定的に無理がある事を思い知り、とことん戦う覚悟を決めた今回の彼を見て胸に抱いていた漠然とした不満も去り。
最終的にどういう帰結を迎えるにせよ、あの踏ん切りのつかない態度から成長を見せてくれたということである種シリーズの転機な巻でした。


そして主人公とヒロイン硝子の精神的に未熟な者同士の相互依存とでも言うべき歪な関係も一層強固に。
硝子がまさに非日常の象徴であるような存在である以上、そちら側に踏み込んでいくことは関係の強化に繋がるわけですが2人の今後がどうなっていくのかも地味に楽しみです。


にしても、世のラノベBlogの皆さんは既に完結後の後日談「れじみるJunk」の感想を挙げたりしているというのにまだ4巻を読んでいる俺はなんなんだろうね。
完結巻である8巻まではまだ道は遠そうです。いっそ一気に読もうか。

*1:表紙の彼女ね