偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

群青の空を越えて 筑波戦闘航空団詳報

群青の空を越えて 筑波戦闘航空団詳報 (DNAメディアブックス)

群青の空を越えて 筑波戦闘航空団詳報 (DNAメディアブックス)

…これなんて歴史群像?


設定としては「ゲームのグランドルートエンディングの数年後に出版された歴史系ムック」(きちんと編集後記まであります)という扱いのようですが、本気で「歴史系雑誌」してます。
日本の東西分裂までの経緯や予備生徒制度についての詳細といった背景設定の部分から、各ルートでの戦況の推移や使用兵器についてまで、キャラクター紹介とかほとんど無しでひたすら設定を突き詰めるその内容は漢らしいの一言。
ここまで字の多いエロゲのファンブックは後にも先にも出てこないのではないかと思います。


そしてT-2CCVが無理やりかき集めた部品で実戦参加とか、あの世界の海自はF-23(YF-23空母運用Ver)使ってるとか、東西両軍の戦闘機の塗装パターンとかゲーム中に全く出てこない設定にやたらページを割いているのには笑いました。
考察系同人誌のノリというか設定を借りた二次創作というか、とにかく編集をした人の群青に対する愛が伝わってくるかのようです。