偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

Bullet Buttlers

Bullet Butlers 通常版

Bullet Butlers 通常版

「護るべきは、我が主・・・
捧ぐべきは我が魂」


───執事よ、銃を取れ。

だいぶ長い中断を挟んで、ようやくのことでセルマルート終了してコンプリート。いやぁ良かった。

「大きい順メソッド」で言うとセルマは2番目にいくべきところなんですが、他2人に比べて登場機会の多さやお話における重要度が桁違いなので、これは恐らくセルマルートが一番重要なのではないかと考えて後回しにしたら大当たり。

全ての伏線と問題にカタをつけ、さらに作品内随一の終盤での盛り上がりを見せてくれました。
VS古の竜(ファーブニル)でのドラゴンブレスの撃ち合いの燃えっぷりに満足したら、その後にさらにひと山あるのにはもうお腹一杯ですよ。

あと、雪とヴァレリア(特に雪)はサブキャラのときのほうが輝くタイプですね。個別シナリオの時よりいい味出しすぎ。
いま公式サイトの人気投票(弱ネタバレ)を見たら順位が喋る銃に負けてるしな雪。


しかしこのお話、1930年代アメリカ+剣と魔法と銃+亜人(エルフとかリザードマンとか)という傍目には正気を疑われるような組み合わせながら、その中で恐ろしくしっかりと世界観を確立させているのは素直に褒められる所だと思います。

世界設定もですが、執事にとって戦闘能力が必須のものとされるというかなり頭おかしい(褒め言葉)状況を、気が付けば特に違和感なく受け入れさせてしまっている等々、「嘘のつき方」が実に上手いんですよね。

もともと世界観に惹かれて買ったのでそういう意味でも大満足でしたよ。
なんというか、「リザードマンの元FBI刑事」なんてのが違和感なく存在できるという時点で凄い。