皇国の守護者(4)
- 作者: 伊藤悠,佐藤大輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: コミック
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「ならば少しだけ楽しんでみるとしようか?地獄へ向けてまっしぐらだ、曹長」
第一部である北領での撤退援護戦闘も遂に終了。
安易なヒロイズムやロマンチシズムに走らずに冷徹に「戦争」を描く手腕は実に見事としか言いようがありません。
そして原作小説の時点で数回読み返して完全に筋は判っているのに、それでも読ませてしまう伊藤悠の漫画化力(?)も毎度のことながら素晴らしい。
極限状況の中で追い詰められながらも、諧謔味を常に失わない主人公をこれ以上ないまでに描写しています。
「戦争もの」だと言うことに抵抗を感じない人なら誰にでもお薦めですよホントに。
「皇国の守護者」ファンの間では(いつまでたっても小説版の続きが出ないことに対する自虐もこめて)「漫画版は北領での戦いが終わったら『俺たちの戦いはこれからだ!』と言って第一部完になるのではないか」と言う冗談が語られていたものですが、4巻で北領編が終わっても連載は続いているようなので一安心。
本土防衛戦に移ってからの泥沼がどのように漫画化されるのか今から楽しみでなりませんよ。