planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
- 出版社/メーカー: KEY
- 発売日: 2006/04/28
- メディア: CD-ROM
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わたしたちは、ロボットです。ですからこれは、忘れることの出来ない、約束です。
これをまもることが、わたしたちロボットの、誇りです。
いと播き氏が大絶賛しているのを見て気になり、パッケージ版が出たのを機会に買ったはいいもの本棚で塩漬けになっていたplanetarianをようやくプレイ。
どこかで「SF版忠犬ハチ公物語」なんて言われているのを目にしてなんだそれはと思っていたら、プレイし終えて振り返るとまさに言いえて妙でした。確かにハチ公だこれ。
我々が忠犬ハチ公の物語に悲哀を感じるのは、死という概念を理解できずもはや無益な行為となった主人の帰りを待つことを続けるその姿に人と犬との間の判り合えた様でどうしても越えられない一線を感じてしまうから。
本作のヒロインにして唯一の登場人物である、コンパニオンロボット「ほしのゆめみ」*1の場合もそれは同じ。
人類が死滅した封印都市のプラネタリウムで孤独に客を待ち続ける彼女には、これから先永遠に客などやってこないということが理解できません。
見た目や話しぶりがどんなに人間に近かろうが、彼女が「ロボット」であるが故に。
知能を持ったロボットと人間の関りというとロボットが感情に目覚めるといった方向に走りがちですが、このお話は逆に最期の瞬間まで「ロボットらしいロボット」であったからこそ成り立つお話でしょう。
あと、どうでもいい話ですが「250万人来場特別上映」で内容が宇宙開発ネタだからって素で涙ぐんだのは俺だけでいいと思うんだ。あの流れであの内容流されたらもうっ!!
*1:パッケージの彼女ね