偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

シグルイ(8)

シグルイ 8 (チャンピオンREDコミックス)

シグルイ 8 (チャンピオンREDコミックス)


一冊丸々使って藤木VS伊良子の仇討ち勝負。
「本気(マジ)かよ」「つか、あの足の上がり様は異常」等々の台詞で読者の心のうちを代弁してくれる雪千代は実にいいキャラしてますね。見掛けは例の如く特濃だけど。
というか、いままでこういった率直な疑問をもらす人物が居なかったというのがある意味凄い。


1巻で御前試合の前に身体を改められるシーンで「真剣勝負の経験がお有りの様だ」「一度」というやり取りがあり、その時はそんなものかと納得していました。
が、その後お話が進むにつれ一度ではすまないくらい真剣での立会いをこなしている藤木を見てあのやり取りは何だったのかと疑問に思うことしきりだったんですが、今回の藤木VS伊良子の描写を見て納得。

虎眼流の第一刀を防ぐことすら出来ず切り伏せられていく並の剣客相手の戦いは「勝負」じゃないってか。

彼にとってはありとあらゆる技をお互いに出し合った伊良子との戦いだけが「真剣勝負」だったのでしょう。



それはそうと、このblogに検索キーワード「虎眼流 実在」で来た奴、虎眼流はみんなの脳内ファンタジーだからこそ最強なんだよ!!

普通の握りではなく「猫科動物のような掴み」をするだけで抜き打ちが異常に速くなる、それこそがシグルイワールド。