偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

マブラヴ オルタネイティブ - 甲21号作戦終了

マブラヴ オルタネイティヴ DVD-ROM

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畜生、面白いなおい!!

冬コミで手に入れた南条さんのところのマブラヴオルタ+オスプレイな軍事考察同人誌を読んで俄然興味が出てきたこのゲーム、少しづつ進めて中盤(?)の山場である甲21号作戦まで終了。
……というか、ここ数日更新がなかったのは余暇を本作に吸い取られていたからです。


どうも2年くらい世界から周回遅れな気がしてなりませんが、それでも言います。こいつは実によい戦争映画エロゲですね。


前作「マブラヴ」をプレイしていない俺には、前作のストーリーを体験していることを前提とする序盤こそ多少かったるいものがありました。

しかし前半の山場であるクーデター事件以降の「オルタネイティブ」からの新展開になってからはそんな不満も雲散霧消。
前作から繋がる恐ろしく遠大な伏線が回収されているのだろうな、と推測することしか出来なかったり、キャラに対する思いれが深くない(メインヒロイン純夏周りの話では特に感じます)等々前作をプレイしていないことによるデメリットが皆無ではありません。
しかし「現実と異なる歴史をたどった日本におけるSF仮想戦記」として楽しむと言う意味では十二分に合格点。

まさか帝国海軍第二戦隊燃えなんてものをエロゲで体験することになるとは思いませんでした。
やっぱり「信濃」は改大和級だよね?!


こういった「『人類の敵』から無辜の市民を護る最後の盾」なお話は、相手が人間でないということで戦争モノの物語のプラスの部分、すなわち戦友との絆やヒロイックな自己犠牲などを何の葛藤もなく使うことができ容易に「燃える話」を作ることが出来ます。
しかし逆にその容易さがら、一度あざとさを意識してしまうと途端に全てが鼻につくようになってしまうことも確か。
が、本作はその辺りの心情的な部分を描写することに恐ろしく力が入っているので、事あるごとに各人の「戦う理由」などがクローズアップされても鼻につくということは全く無し。
冷静に考えると戦闘シーン以外の部分は全てそういった各人の信念について語られているとすら言っても良い構成なのですが、それを負担に感じさせないシナリオは本当によく出来ていると思います。
まさに「戦争映画」の名が相応しい。


発売当時このOPムービーを観た時にはJAM Projectこんなところで何をやっているんだよと思ったものですが、プレイしてみるとこれ以上ないくらいに作品にあった主題歌とOPですね。