星型レシプロエンジンは人類のロマン
星形7気筒エンジンを積むバイク : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)
星形7気筒エンジンを積むバイクをもう一杯 : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)
高出力エンジン+バイクというのはライダー皆の夢であり、中でも星型レシプロエンジンというのはまさにそのロマンというか妄執の到達点たるもの。
性能的な面を抜きにしても、単純に形状の機械工学的な美しさ*1の面で素晴らしいものがあります。見た目のインパクトも強いし。
そして、俺がこれらの記事を読んだ瞬間真っ先に思い浮かべたのは「零式」
- 作者: 海猫沢めろん
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
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せいぜい300km/hしか出せない上記の「星型エンジン搭載バイク」とは異なり、本作に登場するバイク「鋼舞」の(最終的な)最高速度は600km/h
そもそもタイトルの「零式」は零式艦上戦闘機、すなわち「ゼロ戦」の「零式」であり、搭載している星型エンジンはあの「誉」です(参考:誉 - Wikipedia)
「鋼舞」の具体的な姿は明示されていないのですが、作中では全長6m・タイヤ径1m等々の既に「バイク」という存在を超越したモノになっていました。
加速開始から1分で600km/hを叩き出す馬鹿バイク(褒め言葉)なんてその位の設計で無いと作れないでしょうけど。
そういった意味では上記の「星型エンジン搭載バイク」達は通常のバイクのエンジンを差し替えただけなので、操縦性や何やらにかなりの問題がありそうです。
更にはこういった部分が単なるメカ趣味になっていないのがまた「零式」の良いところ。
騒音も排気ガスも無い電磁式バイクが主流になった近未来の世界で、あえてガソリン駆動のレシプロエンジンを使う事、バイクでスピードを出すという事がそのまま「現実のしがらみを振り切る」事に繋がってくる展開には震えたものでした。
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零式 - 偏読日記@はてな
以前書いた感想記事。我ながらちょっと興奮しすぎている気もします。
いや、好きなんですよ俺この作品。
*1:円状にピストンを配置しようと最初に考えた人は凄いと思う