偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

俺の週末が「CoD:Modern Warfare 2」に吸い込まれた

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2


12/12(土) 昼前:起床。Amazonから「CoD:Modern Warfare 2」が届いていたので開封。


12/12(土) 昼頃:昼食を食べて出かける前に少しだけ……と「CoD:Modern Warfare 2」シングルプレイ開始。難易度はノーマルで。


12/12(土) 夜:クリアしてた。外を見たら真っ暗。もちろん昼食は食べてません。 

あまりにも長時間TV画面を見続けたため、目がとても痛くなってTV・PCを問わず液晶画面に視線を向けるだけで苦痛を感じるようになったので早めに就寝。


12/13(日) 昼頃:起床。何となく「CoD:Modern Warfare 2」を開始。


12/13(日) 夜:あれ……? いつの間にこんな時間……? 窓の外がくらい……



先週末は誇張で無しにこんな生活。CoD:MW2が俺の週末を吸い取っていきました。
とにかくもう、一人称視点のゲームであることを生かした映画的演出が素晴らしすぎてたまりませんでした。戦争映画を観ているのでなく、自分がそこに出演している気分。

中でも最も衝撃的だったのはこのシーン。
【日本語字幕】気まぐれな人がCoD:Modern Warfare 2をプレイ part17‐ニコニコ動画(9)

「砲撃に揺れる地下壕から地上へ出たら最初に見えるのが硝煙で汚れたぼろぼろのワシントンメモリアル」 

音楽、効果音、プレイヤーの目に写る情景。全てがあまりにも衝撃的すぎ、初めてプレイしたときは全身に震えが来ました。



今一度、COD4の物語構造を紐解き、その素晴らしさについて考えてみる - ! nopi’s talk

結論から言えば、COD4を構成するすべての要素、物語、システム、演出などすべてが、ソープ(編注:主人公=プレイヤーの名前)が最後に放つ一発の為にだけ存在します。


さまざまな登場人物たちの時代と場所を越えた愛憎渦巻く物語も、テロリストたちに放たれる無数の銃弾も、上空から降り注ぐガンシップの鉄槌も、
徹底的に描きこまれ半べそかきたくさえなるほどの臨場感のある戦場も、イラつくほど正確に再現された各種銃火器も、


そしてすべてを吹き飛ばす核の炎でさえ、すべては最後の一発、それをソープに、あの場所で、あのタイミングで放たせる為にあるのです。

今一度、COD4の物語構造を紐解き、その素晴らしさについて考えてみる - ! nopi’s talk

シリーズ前作の「Call of Duty 4」のストーリーについての記事。


「全ては最後の一発のために」というのは本作でも共通しています。
絶体絶命の危機の中で現れた最後のチャンスで、プレイヤー自身が能動的に「操作」して未来を切り開かなければならない
まさにFPSだからこそ可能な、最高にプレイヤーの感情移入を高める演出手法でしょう。


それにしても、本作で頼れる上官として登場した「マクダビッシュ大尉」が前作の主人公=ソープ・マクダビッシュ軍曹の5年後の姿だと気づいた時は驚いたものでした。あの新米がこんなにふてぶてしいベテランになっちゃってまあ。





と、色々と書いているようにゲーム自体には大満足しています。とはいえ、一つだけ……しかし最大の問題は日本語化のあまりの稚拙さ。
軍事用語を多少誤訳したりニュアンスを再現できていない程度なら許します。台詞が全体的に翻訳調でTVの洋画劇場を観ているような気分になるのだってOKです。
だが、どう考えても完全な「誤訳」がとても多いのが痛すぎる。
北米版音声:"Remenber, No Russian."(いいか、ロシア語は使うなよ) → 日本語版音声:「殺せ、ロシア人だ」  どうしてこうなった……
これと同程度に酷い誤訳がそこら中にあるため、台詞を聴いていて全く意味が分からないことが多々あります。
字幕のでないちょっとした味方兵士の会話や無線交信まで意味が取れて「戦争映画に出演している感」の演出としては日本語版の方が優越しているとはいえ、訳自体の酷さがその良さを相殺しています。
事前に酷いという情報をいくらか聞いてはいたものの、まさかここまでとは思いませんでした。これは確かにみんな怒るわ。