隣の家の少女
- 作者: ジャックケッチャム,Jack Ketchum,金子浩
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1998/07
- メディア: 文庫
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これにかんしては語りたくない。
ごめんこうむる。
話すくらいなら死んだほうがましという事柄があるものだ。目にするくらいなら死んだ方がましという事柄が。
私はそれを目のあたりにしたのだ。
桜庭一樹が直木賞を取ったから読んでいた「隣の家の少女」読了。
何の関係があるのかと不思議に思う向きが大部分だと思いますが、理由は
Amazonで桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ人へのお薦めが「隣の家の少女」だった
Twitter / a_park: Amazon で 桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を ...
確かに似たような話とはいえ、2冊連続で読んだら精神崩壊するよ
ここで書いた通り。
「砂糖菓子〜」は俺が数冊読んだ桜庭一樹作品の中でもかなり好きな方なので、これを気にずっと前に読んでは居たけれど所有はしていなかった「隣の家の少女」を購入して再読していた次第です。
…というか、これを書くまで全く考えに至らなかったんですが単純に「砂糖菓子〜」を再読してもよかった気がしてきました。
再読した感想と言えば・・・相変わらず本当にすっきりしない、そして胸糞悪い小説ですね。
男の子版「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」が「隣の家の少女」だと言う論調で最初は書こうと思っていたのですが、田舎町、児童虐待、都会からやってきた少女、そして迎える結末、と各要素だけを抜き出せば似ているようでありながらも全く正反対のお話。
あまりにも残酷で容赦の無いなかにも一片の希望が残る「砂糖菓子〜」とは違い、「隣の〜」には後味の悪さしかありません。
ある意味、ここまで「気持ちの良くない」物語を書けるというのは尊敬に値しますよ。
そして気が付けば、選択肢「ジェニングス巡査に言う」をどの段階で使うか(早すぎor遅すぎると鬼畜/傍観エンド確定)で以下の3ルートに分岐する「エロゲ版『隣の家の少女』」なんてのを考えながら読んでいる俺が。
- 鬼畜ルート(主人公も積極的に「ゲーム」に加わる)
- 傍観ルート(小説通り)
- 救出ルート(ここからメグED、スーザンED、姉妹ハーレムEDに分岐)
プラス一周クリアしたあとは熟女*1の魅力に骨抜きにされる禁断のルースルート(鬼畜ルートから分岐)が追加。
小説が舞台としている50年台のアメリカというのは一般に馴染みが無さ過ぎるので、同年代の日本の田舎の村に置き換え、「地下室」はうち捨てられた防空壕辺りに翻案しておけば実現可能な気がします。
……もし実際に出るとしても俺は絶対に買いませんが。あれを絵+音+声つきで再現するとか耐えられる気がしない。
*1:そんな歳でもないか