偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

1秒たりとも観たことのないアニメの聖地巡礼をしてきたよ - 札幌KANON巡礼オフ with いと播き氏

学生時代の人力飛行機サークルの同輩 いと播き氏がはるばる東京からやってきてくれたのでお出迎え。

朝連絡を付けるといきなり中島公園近辺のバス停といった観光名所でも何でもないところに居たので、不審に思って調べてみるとどうやら京都アニメーション版「KANON」の背景として使われている場所のようで。この手の「聖地巡礼」はしたことがなかったので、面白そうだと思い一緒に回ってみました。


合流地点に行ったら「キラ☆キラ」の第二文芸部Tシャツを着た人が道ばたでギター背負って休憩してて噴いた。というかあまりにも印象が違いすぎてすぐ横に行くまで誰だか判りませんでした。


KANON聖地巡礼なのにその格好はいろいろな意味で勇者


合流後は 純度標準 /Kanon聖地巡礼その? 北海道札幌市 / Purity Standard の地図と写真を参考に二人で「似た風景」を探し回ることに。実際に歩いてみると実感するのは、本当に「なぜここが選ばれたのか」さっぱり見当もつかない場所ばかりだと言うこと。
特に高架下・交差点・階段といった種類の背景はあらかじめ上記のサイトのような詳細に調べた資料がなければ、まず確実に通り過ぎるであろうと言うくらい「ただの道路」の風景。実際、いま振り返ると高架下トンネルはどうやら間違ったポイントを「アニメに出た場所」と勘違いしてしまったようです。


が、全くの想像で「街の風景」を描くとどうしても書き手の頭の中にあるものしか表現できずやもすると画一的になってしまうので、「どこにでもある街の道路」を現実感を持ったものとして描く為にはむしろこういったどうということのない場所の方がふさわしいのかもしれません。だからといって日本全国の中からどうしてピンポイントであんな中心街から離れたあたりの道を選んだかという理由はわかりませんけど。

それにしても、アニメでのあの雪の積もり方と地平線まで続く道路、妙に広い道幅はそう知ってから見るとまさに札幌。「雪国の街」を舞台にした話と言うことくらいは知っていたけれど東北あたりだと思ってました。
あとメインになる南部の高校の集まっているあたりから琴似駅や病院、円山公園離れすぎ。いったいどういったシチュエーションのもと作品内でこれらの地に移動するのか不思議でならないよ。
特に円山公園なんて真冬に高校生*1が軽々しく行ける位置じゃない。


そして今回一番の驚きは、どういった話の流れでその場所に行くかという話をしていて判明した、いと播き氏もアニメ版どころかゲーム版KANONにすら全く触れたことがなかったと言うこと。わざわざ北海道まで来て何やってるんですか……
一日をかけて、まさに「足で稼いで」登場する場所たちの位置関係や風景を心に刻んだので、こうなったらアニメを見てみようかと思ってます。

「先に同人誌に触れてから元ネタの作品を鑑賞」というのはリリカルなのはシリーズ・マブラヴオルタネイティブで体験しましたが、「先に『聖地巡礼』してからもとネタの作品を鑑賞」は流石に初めてだ。

*1:車を持っていない身で