偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

「ヤンデレの歴史」執筆から1年、すっかり一般化した「ヤンデレ」を見て思うこと

数日前、アクセス解析を見ていたところ「まなめはうす」からそこそこ多くの人が来ていました。最近はニュースサイト受けするような記事を書いた覚えはないのにどうしたことか、と思えば「1年前のニュース」として俺の萌え属性「ヤンデレ」関連の歴史をまとめてみたが紹介されていたから。

遂に「ヤンデレ大全」なんてモノの出版も決まり、まさに2007年の萌えヲタ界を席巻している感のある「ヤンデレ
細々と同好の士で語り合っていた発生初期から愛好している身としては、ここまで一般に広がると箱入りで育てた愛娘が知らない男の元に嫁いで行くみたいな気分になってきますね。
別に俺だけのものでもなんでもないんですが。

……と、古株の愛好家ぶるだけなら誰だって出来ます。
そういう発言をするなら古参ゆえに出来る事があるのでは思い立ち、萌え属性ヤンデレ」の発生と関連する事柄の今までの歴史をまとめてみました。

萌え属性「ヤンデレ」関連の歴史をまとめてみた - 偏読日記@はてな


リファラをたどって「まなめはうす」のトップページに行き、件の記事へのリンクを発見したときには、もう一年も経ってしまったのかという思いで胸がいっぱいになってしまいました。同時に、件の「歴史」記事の冒頭で紹介した「登場するヒロインが全員ヤンデレ」を売りにした同人ゲーム「止マナイ雨ニ病ミナガラ」が、未だに完成に至っていないのを見て進行状況に危惧を覚えたり。


そして、何よりも身にしみて思い知るのは、「ヤンデレ大全」に「止マナイ雨ニ病ミナガラ」が掲載されると知り、これはいまこそ俺が歴史をまとめるときだと決意してほぼ一日であの記事を書き上げた*1あの頃の情熱をすっかり失ってしまった自分の姿。
「歴史」を書いて以降、「ヤンデレ大全」の発売・オンリー即売会の開催(2007年11月と2008年5月の2回)・アニメ版SchoolDaysのヒット・「眠れないCD」2作目の発売etc……とヤンデレの流行と発展に関して書くべき事は非常に多くあるはずなのに。
先週末には「ツンデレでヤンデレな幼馴染・小鳥遊双葉さんとHなことをするゲーム」(注:これがタイトルです)なんて属性狙い撃ちの作品発売され、更に来週末には以前にも紹介した「血の流れないヤンデレAVG」を標榜したゲーム「やみツキ!」の発売が控えています。数少ない同人ゲーをのリリース情報に胸を躍らせた昔日からは想像も出来ないような作品の豊富さ。


それでも、なぜか俺の心はもう昔ほど高揚することはないのです。歴史記事を書いた当時には考えられないくらい沢山の「ヤンデレ」作品に囲まれ、幸せになってもいいはずなのに。
「最近の○○はつまらない、というのは単に貴方がそれに飽き始めているから」というどこかで見た言葉が、実感を持って理解できるようになっている現状に恐怖すら感じます。
はてなダイアリーヤンデレ」を含む日記の全チェック等は今でも続けていますけど、もはや好きでやっているのか調査のためにやっているのかよく判らなくなってきました。というより、歴史をまとめたりこうやって言及の様子を調べるような突き放した態度をとっているのがよりいっそう俺を心の底から没頭できなくしている気もします。


……と、「ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDぎゃーっ!」を聴き、久しぶりにその手の作品に素直に没頭しながら書いてみました。
ここまでくだくだと書いてきましたが、結局のところ俺の根底の部分の好みが変わるわけではないので完全に「飽きる」事はないでしょう。しかし過度の客観視は素直に楽しむことを阻害してしまうということもまた然り。
この1年で思い知ったその事に心して、今後のオタライフを送ろうと思ったりしているところです。


ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDぎゃーーーっ!

ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDぎゃーーーっ!

ヤンデレ大全 (INFOREST MOOK Animeted Angels MANIA)

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*1:予備調査は一週間ほど前から行っていましたけど