偏読日記@はてな

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a-parkは 初音ミクの声を にんしきできるように なった!! - 「supercell」「EXIT TUNES PRESENTS Vocarhythm feat.初音ミク」聴いてみた


「俺もそろそろ初音ミク曲でも聴くか」という超絶上から目線で、以下の2枚のアルバムを購入。何様だお前は。


supercell (通常盤)
supercell (通常盤)  
EXIT TUNES PRESENTS Vocarhythm feat.初音ミク
EXIT TUNES PRESENTS Vocarhythm feat.初音ミク


俺はボカロ曲については全く疎く、せいぜい大ヒットした「メルト」他数曲を何回かニコニコ動画で耳にしたことがあるくらい。だからこそ、界隈の中での上澄みを集めたものであろうこれらでまず入門してみようと思いまして。


で、聴いてみての最初の感想はと言えば、


とにかくもう、「人間の声」として認識出来ないのです。何となく抑揚が存在するらしい事は判るのだけれど言葉として頭に入らない。一番最初に聴いた環境が平成8年式の俺の車の古びたカーステレオで、イコライザ設定を全くいじらないフラットな状態(=ミク曲で重要だと思われる高音域がかなり潰れる)なのも原因になっているだろうけれど、自分の耳が少々心配になりました。
そして歌詞を聴き取れるかどうか以前に曲としてもさほど感銘を受けず、しょせんボーカロイドはこの程度なのかと失望すら。


だがその後にPCにmp3として取り込みヘッドフォンを通して聴くようになると次第に歌詞が「言葉」として認識出来るようになり、曲自体にも魅力を感じるように。
そのまま2〜3日聴き続けた今ではすっかりミクの虜です。「タイムリミット」「ワールドイズマイン」「永久に続く五線譜」「くるくるマークのすごいやつ」辺りが特にお気に入りです。せ〜か〜いで いちばんの お〜ひ〜め〜さま〜♪


ボーカロイドの未来 - NaokiTakahashiの日記

(前略)
あれからボーカロイドによる歌コンテンツをたくさん聞いているうちに、だんだん違和感が減ってきた。これは、作る人のボーカロイドを使う技術が向上したということはもちろんあるのだけど、聞く側がボーカロイド歌唱自体に慣れてきた、というのも大きいんじゃないか。人間の歌として聞いたら不自然でも、これがボーカロイドという楽器なのだという切り分けた認識ができるようになったので、平気になったんだろうと。最近は棒読みゆっくりボイスも平気になっちゃったよ。
ボーカロイドは、人間とは別の楽器なのだ。たぶんこれが次の(しかしもう始まりかけている)フェーズだ。
(以下略 強調a-parkによる)

はてな

どうやらid:NaokiTakahashi氏が書かれている事態をたったの数日で通り抜けてしまったようで。今となっては人間の声だと認識出来なかった購入当初の自分が信じられません。
とはいえ、やはり人間の歌手の曲と比べると、そこに優劣はないにせよ差異を感じるのは確か。現在の俺の中には「ボカロ曲を聴く回路」が構築されているので人間歌手・ボーカロイドのどちらも聴き取り鑑賞することができますけど、「回路」の無い慣れない人には恐らく昔の俺のように人間の声でない何か妙な物として聞こえているのでしょう。


<関連エントリ>
あの夏、俺は萌え絵でゲシュタルト崩壊した - 偏読日記@はてな
今回の記事で扱った音楽に対し、絵で同様の認識の拡張が起こった例。こちらは悪い方向でしたけど。それにしても、もうちょっと物事を素直に思ったまま受け取れるようになりたい。どうして俺はこう解析的にしか世の中を見られないんだ。