偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

「地獄インターネット」なるものについて

この1年ほどTwitterで(局所的に)存在感を増してきた感のある単語、「地獄インターネット」


@watanabe052氏の、2012/9/11の発言が恐らく「地獄インターネット」という概念に付いての最初の言及でしょう。このとき主眼に置かれていたのは、トレーサビリティ=検索可能性 の要素でした。


この発祥の瞬間を見ていたものからすると、2014年のいま検索するとごろごろ出てくる「地獄インターネット」の使われ方に違和感がとてもあります。「変な人」「間違った人」をインターネットから見つけてきて「地獄インターネットだ!!」と晒すよくある光景は、最初の語義からはずれているのではないかと。トレーサビリティ(検索可能性)が極限まで高まった結果、何もかもが検索可能になりフラットなウェブ上で繋がった世界で、「変な人」「間違った人」「酷い状況」などと容易に遭遇してしまう構造そのものが「地獄インターネット」なのではないかと



厳密な語義の定義が求められる話ではないとはいえ、この種の構造にまで思い至らせている意見があまりないように思えたので記事にしてみた次第です。



そして本題と外れるところとして、俺がここしばらく思っているのは現状のフラットすぎる状態の揺り戻しがどこかで来るのでは、と言うこと。その揺り戻しがどんな形で現れるのかはさっぱり予想が付きませんが…… それを予言できるようならインターネット関連で起業できるよ。