偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

アフタヌーン 5月号

今月も付録のおかげで紐で縛ってあって立ち読みできないので購入。
蟲師のDVD付いてました。

げんしけん

半年くらい引っ張った笹原・荻上カップルの話が先月で一段落して、今度は斑目・咲カップルのお話。
徹頭徹尾一般人(イケメン彼氏持ち)の咲に片思いな斑目の哀愁がもうたまりません。


端的に言うと「過去にいろいろあって心を閉ざしてしまった彼女を癒せるのはボクだけ」な笹原・荻上の話はヲタにとって最高のファンタジーというか願望充足であり、ある意味げんしけんの「ヲタの理想郷」を描いている部分を体現するもの。


が、そこで意識してるけど口にも態度にも出せない、向こうからはそもそも異性として見られない(最初は人間扱いすらされない)で結局最後まで何の進展もないという「リアル」な斑目・咲カップルなんてのを入れてくる辺りがげんしけんの絶妙なバランス感覚だと思います。


飛び降り癖等々極端な人物設定の荻上と違い、咲は最初から最後まで多少ヲタに理解はあるとはいえ一般人の範疇に納まっているのもポイントですね。



そしてコマ割と心情描写の巧みさは相変わらず。
斑目が咲を意識しているのが作中ではっきり描写された14話のリフレインをまさか今頃(48話)になって持ってこられるとは思いませんでしたよ。


ハトのおよめさん

久しぶりに「ハトよめ」のメインストーリー(?)である謎の組織の話。

ハトよめ」の素晴らしいところはあまりにも脈絡の無さ過ぎる展開と頭のおかしい言語感覚(作者PNが『ハグキ』って時点でもう)だと俺は思ってるんですが、今回はいまいちパンチが足りない気が。
というか下手すると3コマくらいで話題がコロコロ変わるのに慣れているので、今回のように3ページくらい話が続くとどうも違和感がありますよ。




他にも新連載が始まったり江古田ちゃんの単行本が出ることになったり神戸在住が終わったりすずめすずなりが来月最終回だったりしますけど、とりあえずこの2本が読めれば俺は満足です。