ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/12/06
- メディア: DVD
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1939年のフィンランドとソ連の戦争、通称「冬戦争」(参考:冬戦争 - Wikipedia 冬戦争 FLASH)を参加した一兵士の目から描いた映画です。
とにかくもうフィンランド軍のあまりの物資不足振りにただただ驚くばかりでした。
まず冒頭の召集シーンの時点で新兵に支給されるのがベルトと帽章のみ、軍服は自前で賄うという貧しさ。
制空権も重火器も戦車も砲兵支援も無く、ボルトアクションライフルと手榴弾と火炎瓶のみで数倍のソ連軍を迎え撃つ様はまさに最貧戦です。
対するソ連軍も基本的に人海戦術に頼って突撃を繰り返すだけで、厳寒の北欧の森の中で塹壕一個を取り合う恐ろしく泥臭い戦いが全編に渡って繰り広げられます。
フィンランド側陣地から見える森の地面が茶色になっているな、と思ったらそれが全て地面に伏せているソ連軍兵士のコートの色で、一斉に立ち上がって突撃してくる総攻撃シーンは圧巻でした。
日本語字幕はついているもののいまいち説明不足なのとシーンの切り替えが意味不明なのでストーリーを完全には理解できませんでしたが、観ていてこちらまで寒くなってくるような凄惨な冬季戦っぷりだけでも観る価値はあったと思いました。