偏読日記@はてな

本を読んだりゲームをしたり、インターネットの話をしたりします。小説も書きます。

2008年鳥人間コンテスト タイムトライアル部門観戦記


先週末に琵琶湖で行われた第32回鳥人間コンテスト、そのうちタイムトライアル部門に後輩が出場するので観戦と応援に行ってきました。
本分はOB連中との同窓会にあったので実際の競技の様子についてはほとんど記録にも記憶にも残っていませんが、撮った写真を時系列ごとに並べてレポートをしてみます。


定時後に新千歳へ急行、そこからセントレアに向かい、終電で小牧駅へ到着してサークル同期のいと播き氏と合流。先週末二人で札幌KANON聖地巡礼をしていたおかげで全く久しぶりという感がありません。


駅前でしばらく待機後、新潟から一人で車に乗ってやってきたサークル同期のyando氏と合流。田舎過ぎて車しか給料の使い道がないと言ってもこれはねーよ。思わず笑ってしまいました。
3人で近況などを話しながら関ヶ原を超えて滋賀県入り。学生時代あれほど大それた事に思えた深夜の琵琶湖への移動が、北海道から半日かけてきた身にはあっという間でした。


夜3時には琵琶湖畔に到着。





発進用プラットホームが例年の如くライトアップされています。



寝ている現役生達に迷惑を掛けてはいけないと言うことで、OB連中で街に出てカラオケで時間つぶし。


琵琶湖畔に戻ってきて用意された駐車場へ。そこそこ離れていて行き帰りが面倒でした。



機体を組み立てている後輩達を眺めながらOB連中でお喋り。

手伝わないのは別に俺達が薄情者というわけではなく、機体について詳しく知らないOBが組立に入るのは逆に危険だからです。向こうも全く知らない社会人にしゃしゃり出られても迷惑でしょうしね。




湖上を眺めれば中継用のラジコンヘリが試験飛行していました。後ろを操縦者が乗ったボートが追走していたけど、あんな不安定な船上でよく操縦できるものです。



駐車場との行き帰り、水田の向こうに彦根城を望む。


フライト開始に向けて移動する他チーム。(おそらく東京理科大学 コメント欄にて指摘あり おそらく東京電機大学


鳥人間コンテスト参加者と、彼ら目当ての露店であふれる湖岸道路。色とりどりのチームTシャツを着た参加者で賑わうこの雰囲気が俺は最高に好きで、いつも用もなくぶらついてしまいます。


今年のパイロット。寄せ書きはどこのチームでもやる恒例行事ですね。



プラットホームに向けて湖岸を移動していく後輩達の機体。尾翼を保持する人は湖水につからなければならないのがどのチームでも辛いところです。


プラットホームへの坂を上っていく他チーム。







移動中も保持は続きます。




プラットホームへの通路に乗るところで、機体を90°ターンさせるのが第一の難関。琵琶湖の水位が高い場合、下手すると保持の人が腰まで湖水につかることになります。
ちなみに第二の難関は前述の坂。

ここで競技開始。



第1フライトは東京電機大学。順調に飛行するも旋回にまでは至らず。





第2フライトはつくば鳥人間の会。異常に鋭い旋回はエルロン装備機ならでは。



第3フライトは龍谷大学 RYU-JU。すぐに落ちてしまいました。


回収されてきた龍谷大学の機体。



第4フライトは首都大学東京鳥人間部 T-MIT。東京電機大学同様、そこそこ飛んだものの旋回までは至らず。


このあたりで観客席下の応援スペースに他のOBとともに移動して待機。



帰還して観客向け大型ディスプレイ脇のヘリポート(?)に着陸するラジコンヘリ。およそ2〜3畳ほどのヘリポートに上手に降りていました。


第5フライトは後輩達。プラットホーム上で待機中です。


飛行中の後輩達の機体。応援に熱中していたので飛行中の写真はこの一枚だけです。もっと撮影しておけば良かったと思っても最早後の祭り。



回収されてきた後輩達の機体。主翼がきれいに残っています。




第6フライトは早稲田大学宇宙航空研究会。写真は残っているけれどこのときは片付けをする後輩達の写真を撮るのに手一杯だったのでフライトはよく見ていません。





第7フライトは広島大学工学研究科 KAEDE
発進すると同時に右にターンし、観客席の上を飛び越えていくというとんでもない飛行コースに観客の誰もが驚愕。俺は3年前の東工大Meisterの悪夢*1が頭をよぎりました。






第8フライトは大阪府立大学 堺・風車の会
危なげなく旋回をこなすのは学生チームで唯一タイムトライアル部門での旋回を成功させてきたチームならでは。旋回後は元々高速機なのが背風を受けて更に高速化し、追走のボートやラジコンヘリがとても辛そうでした。あんなに速い人力飛行機見たことがない。


最後は超高速のまま海水浴場に突っ込んでいき、直前でターンして墜落。飛行禁止区域と言うことで強制的に下ろしたのかもしれません。



これにてタイムトライアル部門は終了。優勝は唯一旋回を成功させて戻ってきた東京府立大学(表記ミス修正)大阪府立大学でした。
それ以下のチームについては全て「記録無し」扱い。飛距離で言うとつくば鳥人間の会が2位、後輩達が3位になりますか。これはあくまで非公式の記録となりますが。

ここまで見て気力と体力が尽きたので、この後の滑空機部門の間は浜辺の林の中でずっと寝てました。写真も撮っていないし、まして観戦すらしていません。


しばらく休んだ後はうちのサークル恒例の現役メンバーを皆で琵琶湖に投げ込む「鳥人間コンテスト第二幕」で大騒ぎし、後輩から先輩への花束贈呈をして撤収となりました。この時点でその日の内に家に帰ることが不可能になっている俺はそのまま後輩達に同行し、夜の打ち上げにも参加。
打ち上げで近日結婚する事を皆に明かすOBが二人も居て俺もそんな歳かとしんみりしたり、暴れ出した後輩を押さえて酔いがすっかり覚めたりしていました。

それにしても、北は北海道(俺)、南は鹿児島。自分で運転してきたので言えば西は広島から、北は新潟から。
日本全国津々浦々からOBが集まっているのを目にして不覚にも感動してしまいました。みんな遠くから良くやるよ。



<おまけ>

翌日、飛行機の時間が遅かったので大須矢場とんへ。
学生時代5年間も住んでいたくせに一度も行った事がなかったものでして。感想としては味をどうこう言う以前に「大きかった」としか言いようがない。

*1:観客席直下の消波ブロックに墜落