はっぴー腐女子

- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 単行本
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正直どんな内容なのか戦々恐々としながら読み始めたものの、ヲタ生活の自虐ネタという意味では男も女も無いわけで。
ネタとしてではなく素直に楽しめました。
一番面白かったのはイベント後カラオケ大会の実録「ふじょしのアフター5」
女性集団の黒さを垣間見たぜ・・・
収録短編全16篇中10篇が恋愛ネタなのは上記の帯から容易に予想されることですけど、ヲタ×ヲタ・ヲタ×一般人に関わらず二人の間で女性側のヲタ趣味を彼氏がどう受容するかが要点になってきているのは実に興味深いところです。
どんなに趣味にはまり込んでいようが、世間的には「普通の人」で通している事が多い(と、話には聞きます)成人女性ヲタには共通する悩みなのでしょうかね。
基本的には男性の側に戸惑われつつも理解を深めてもらって仲良くなってよかったねという流れが多いのですが、そんな中でヲタ同士のカップルであるがゆえに自らの趣味を出すことに躊躇がなくなってしまった弊害を正面から描いた「奥様は腐女」が異彩を放っていました。
しかし、これ一体どのあたりの読者をターゲットにしているのか不思議でなりません。
カップルネタの話のほとんどが男性側の視点から書かれている所、帯の「腐女子かわいい!」、全体的な絵柄の傾向なんてのを見ると男ヲタ向けのような気もしますが、内容は徹頭徹尾まで女性ヲタの視点から描かれていますし。
ある意味では男女訳隔てなく楽しめるとも言えますが。