偏読日記@はてな

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消されるな、この想い - 「ゼーガペイン」18〜26話

YouTube - ゼーガペイン OP

カミナギ。舞浜の空は……青いか?」

前回の感想記事(忘れるな、我が痛み - 「ゼーガペイン」1〜17話 - 偏読日記@はてな)に引き続き、終盤の18〜26話を一気に鑑賞。


22話から始まる最終決戦にはもう震えるばかり。時間制限付きの最後の戦い、全戦力を集中した敵中枢への総攻撃ってのは否応なしに盛り上がるところ。ましてやそれが、そこまでの21話ぶんをかけた積み重ねの上にあるのだからたまりません。
直情径行的でとことん陽性、水泳に燃える主人公の性格付けもただ物語を駆動するためにあるのでなく、きちんとテーマと結びついています。「俺の拳が!俺の上腕二頭筋が!俺の魂が怒り狂っている!」は実に名台詞ですよ。 ……いや、最初に聞いたときは思わず笑ったけれど。
前回の感想記事でも多少触れましたが、意味づけを変えて同じ情景/台詞を繰り返したり、一つの台詞に複数の意味を込める事による場面あたりの密度の高め方と伏線の張り方が素晴らしい作品でした。
YouTube - ゼーガペイン ED

EDテーマ「リトルグッバイ」の歌詞

"キスしてグッバイ ありとあらゆるもの"

これが完璧に物語内容とリンクしている25話ラストには戦慄が走りました。しかもちょうど良くエンディング曲がこの歌詞の部分から始まり、映像はバラバラのになって散っていくカミナギのイメージだからなあ。あれはやばい。


そして前回は触れなかったロボットアニメ的要素について語れば、俺の複座機萌えを存分に補給できた作品でもあり。
本作に登場するロボット"ゼーガペイン"は前席が操縦・射撃担当、後席が索敵・機体制御担当の複座型です。サポート役の女の子を後席に乗せた複座っていいよね。いいよね。いいよね。大事なので何回でも言うよ。
後席担当の方が多いのでペアが固定されず、色々な組み合わせで出撃するので話にバリエーションが出るあたりもよし。16話以降のカミナギ「コックピットの中/戦場でだけ会える恋人」という複座機でならではの立ち位置も実に切なかったです。


言いたいことはまだまだありますが、これ以上書いてもとりとめが無くなりそうなのでこのあたりで。とにかくもう実に心地よく楽しませてもらった全26話、約13時間でした。
DVD最終巻(24〜26話)を傍らで流して見返しながらこの記事を書いてるのだけれどやっぱり面白いわ……

「早く生まれておいで。世界は光でいっぱいだよ!」

関連リンク

買おうかな、どうしようかな……

ブルーレイBOX発売に合わせて行われているバンダイチャンネルでの1〜6話の無料放送。全てを観終えた今になって1話を見かえすと、初見の際は訳が判らなかった描写全てに込められていた意味がわかって最初とは違う意味で楽しいです。