空談師(1)〜(3)

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今更何を驚くことがある?
ここを支配するのは現実(オフ)とは全く異なるルールだ冗談半分に人を殺し 奪い
目的を達成するには手段を選ばずより効率的に
命を賭した献身なんてのも、つまりはただの偽善でしかない
なぜならボク達は、ここでは決して何も本当には失わない
そして知っているんだ その事を
この打切り感! そしてこの打切り感!
物語の最初から最後まで、「非力ながらも純真な心で周囲の人間と状況を変えていく少女」というある種ベタな性格設定をつき通す主人公(格)のウーフーも、お話の舞台が架空のネットゲーム内に終始することを考えると実に意味深なキャラクターでした。
「そういうキャラを演じている」だけな可能性を全く否定できない、というか既にその性格付け自体が物語の核心となる予定だったのではないかという気がします。
ウーフーの「中の人」に関する情報が不思議なまでに出てこないことや、最終話間際で多少触れらている事柄からも上のようなことが予想されるんですが盛り上がってきたところで超打切り。
まさに「俺たちの戦いはこれからだ!」ですよ。
ちなみに物語中に現実(オフ)の光景が全く登場しないのは次回作であり同一のゲーム内世界を舞台にしている「ナツノクモ」と同様。
が、「ナツノクモ」はネットゲーを舞台にしながらも実は人間関係を語ってるというある種凄い話だったのに比べ、こちらはネットゲーものとしては定番の違法改造とかGMとか自警団とかのあくまでもゲーム内での出来事を主に置いた話。
現実(オフ)での人間関係やらなにやらはあくまでも添え物です。
あと、単純な読みやすさでも「ナツノクモ」の方が上かと。
伏線やなにやらを張り巡らせても作者の頭の中だけで完結してる感がかなり強く、ラスト2話のひたすら続く説明が来るまではいまいち判りづらいです。
設定自体は結構上手いと思うので、そのあたりを何とか……と思っていたらだいぶ改善されたのが「ナツノクモ」の後半だったんですがどうやらこれも打切り。
篠房六郎がんばれ超がんばれ。